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5 異世界転生したら花の国があったんだが

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二百四十六話 俺のエレファントマグナムシャトルと花の国様


「……おはようございます、マスター」



 う、もう朝か。いつものごとくいつの間にかアプティが俺の部屋に侵入し、俺の隣で横になっている。

 ジゼリィ=アゼリィの温泉施設に据え置きで置いてあるシャンプーのいい香り。


「おは……って俺裸じゃねーか!」


 なんかやけに股間がスースーすると思ったら、俺が一糸纏わぬサービス回じゃねーか。誰が望んでいるんだよ。


「……はい。マスターのご自慢のオレンジの服は、これから洗濯するので脱がさせていただきました」

 

 ああ、洗濯か……なら仕方な……くねーよ。なんで寝ている間に全裸に剥く必要があるんだよ。言ってくれれば脱いで渡すっての。俺ってどんだけアプティに全裸見られているんだ。いつもパンツごと脱がさんでもよくねーか……。



「……ではこれから洗濯してきます。乾くまでお待ち下さい」


「あ、ああ。いつも悪いな、助かるよ」


 そう言ってアプティはカゴに俺の服を入れ洗濯場に歩いていった。

 俺はこっちの世界で買った予備の服を羽織る。着物みたいな丈が長くて腰を太めの紐で結べば出来上がりの服を買ってあるんだ。

 しまった、予備のパンツ無いな……。俺って今までこういうときどうしていたんだ。



 股間がスースーして仕方がないが、無いものはしょうがない。ああ、ラビコから借りているマントも洗濯か。スースーを我慢して食堂へ降りていく。朝ご飯食べたら服買いに行くか。


「あれ? あ、おはようございます。いつものオレンジの服は……ああ、お洗濯ですか」


 客室がある二階から一階に降りていったら、ロゼリィが俺の姿を見て一瞬戸惑っている。服の色じゃなくて顔で俺を認識してくれ。


「おっは~ってあれ~? ああ社長じゃ~ん。驚かせないでよ~あっはは~」


 後ろから元気に走ってきたラビコが、やはり俺の服が違うことに一瞬戸惑った。だから俺の認識は顔でしてくれ。


「なんか社長って~あの変なオレンジの服の印象が強くって~服が違うと別人に見えるな~あっはは~」


 変な言うな。俺が唯一持ち込めた日本産ブランドだぞ。


「あの服どこで買ったの社長~? 見たことないデザインだよね~」


「えーと、忘れた。どこかのお祭り的な屋台の安売りで買った」


 ということにしておこう。


「ふ~ん……ってあれあれ~およよ~せ~のっ!」


 ジロジロと俺の予備の服を見ていたラビコが、股間辺りで動きを止め手を伸ばしてきた。ってこら、そこあかん!


「うっはは~! 丸出しだ~ロゼリィ見て見て~社長ってば丸出し君だよ~」


 ラビコが俺の服を勢い良くめくり、俺の俺自身がフルオープン。


「うわわっ! こらラビコ! や、やめい!」


「はぅ……す、すごいです……」


 慌ててラビコの手を払い、俺のエレファントを隠す。ロゼリィが両手で顔を覆うが、指の隙間からバッチリ見ている。

 朝から何人の女性に俺のマグナムを見られるんだ……。




「服を買ってきた」


 朝食後、開店と同時に紳士服のお店に入り、無難な服を買ってきた。色? オレンジに決まっている。どこの世界でもオレンジの服は安売りされている印象。


「つまんな~い。さっきのチラチラ丸出し服でいいじゃないか~社長~」


 買ってきた服を着て食堂でお披露目をしていると、ラビコが不満そうに膨れている。ちゃんと硬めでしっかりした生地の物を買ったからな。もう俺のシャトルはオープンしないぞ。



「それでラビコ、花の国について教えて欲しいんだが」


「ん~? フルフローラかい?」


 アンリーナに相談してからにはなるが、これから行くかもしれない国の事前情報をもう少しラビコから聞いておこうと思う。準備する物は夏服ぐらいでいいんかね。


「ま~こないだ言ったけど~暑い国さ~。国をあげて花の生産を行っている風光明媚で綺麗なところだよ~。観光でも人気だし~お茶の産地としても有名だね~。あとは国を代表する騎士、フォリウムナイトが有名かな~」


 国をあげて花の生産か。それは国中が花で溢れているんだろうか。それは想像だけですごそうだぞ。美味しいお茶も欲しいし、その風景を見にぜひ行ってみたい。



「うわぁー花の国……写真で見たことがありますが、あれがこの目で見られるかもしれないんですか。今からすっごい楽しみです、ふふ」


 紅茶を持ってきてくれたロゼリィがすっごい笑顔。うむ、やっぱりロゼリィの笑顔はいいな。もっとあの笑顔が見たいから絶対に行こう、花の国。






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