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百九十七話 アンリーナVSアプティと魔法の国様


「おはようございますマスター……」


「おう、おはよう」



 ソファーから起き上がりアプティの頭を撫でる。




 あれから俺は部屋で寝てアプティが横にいる状態になるとまた面倒なことが起きそうだったので、部屋の前の共用スペースのソファーで寝ていた。


 ここなら横にアプティがいても普通だろう。



「スコー……ヌヌゥ……」


 隣のソファーで寝息で唸っている背の低い女性。


 あれ、アンリーナがなんでここに。


「……安らかに眠っているマスターに激しくちょっかいを出そうとしていましたので、無限ブロックをしていました。……手強い相手でした……」


 無限ブロック……俺の寝ている間にどんな戦いがあったんだよ。







「そ、それでは本日夕方十七時ごろ、ついにソルートンに到着となりますー……。皆様との船旅も最終日となります……うう、良き思い出になっていただければ……ううう」


 朝食の席でアンリーナが毎度の演説。


 そんなに別れが惜しいのか、アンリーナ。ええ子だなぁ。


「師匠との船上での熱く激しい夜……南の島で開放的になった二人が結ぶ愛……ううううう」


 ああ、私欲か……。


 どう声かけりゃいいんだ。








 昼過ぎ、そろそろ船を降りる準備を始めるか。



 お土産をまとめて、借りている部屋の掃除を始める。


「やぁ社長~船を降りる準備は順調かい~?」


 部屋のドアを開けっ放しで作業していたら、ラビコが入ってきた。


 さすがにラビコはもう準備終わったのか。っても杖にカバンだけだからな、ラビコは。


「ああ、もう終わるぞ。お土産がかさばるぐらいしか問題はないな」


 ラビコが整えた俺の部屋のベッドに座り、足元に寄ってきたベスを撫でる。


「どうだった? ペルセフォスとは違う国を見て、少しは見聞が広がったかな~」


 そうだな、どこ行っても言葉が通じるのはありがたいな。食べ物は残念だったがね。あとは魔王エリィがいる異次元空間に行ってしまったのはびびった。よく生きて帰ってこれたもんだよ……ベスとアプティに感謝だ。


「ああ、ご飯は旅先で楽しむもんじゃないってのがわかったな。イケメンボイス兄さんが神だと再確認したよ」


「そうだね~たまに美味しいところはあるんだけど、数は少ないね~。もっと情報の伝達が早く出来れば、世界は変わるのかもしれないね~。なんか想像つかないけどね~あっはは」


 情報の伝達、か。


 確かにそれが出来たらこの世界は大きく変わるだろうな。


 ネットとまでは言わないが、場所の離れたところに信号を送るとか、電話みたいに魔法で遠くの場所に言葉を送れるとか出来ないもんかね。



「なぁラビコ。魔法で遠く離れた場所に信号や言葉を伝えるものとかないのか?」


「え……あ……あはは~もう驚くぐらい似たこと言うな~。残念ながらそういうのは無いよ。そういう発想すら聞いたことが無い、あの子と社長以外には」


 ラビコが驚き、ニヤリと笑う。


 あの子……例の回復の子だろうか。


「無いのか、では作り出せないかな。これがあれば相当便利になると思うんだが」


「……あはは……あっはは! やっぱ社長は面白いや~無いなら作ればいい。そうだね、基本だよ。例えこの世に前例がなかろうが、とりあえずやってみる。うんうん、価値はありそうだね~。あ~面白いな~社長の頭ってどうなっているんだろう~これからもどんな面白いことを思いつくんだろう~。もう私、面白すぎて一生社長の側から離れられそうにないな~あっはは」


 涙が出るぐらい笑うラビコ。


 電話みたいなシステムがあったら、ソルートンにいながらペルセフォスにいるハイラと会話出来るしな。




「ペルセフォスは龍をも倒す飛車輪部隊があるから『龍の国』って言われているんだけど~『魔法の国』って言われる、すっごく魔法に特化した国がペルセフォスの西のほうにあるんだ~。その国の理解ある人に協力を仰いでみるといいかもね~」



 西にある魔法の国。



 ゲームみたいでいいじゃないか、ぜひ行ってみたいぞ。







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