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百七十三話 さぁ、ケルシィへ! 6 フラロランジュ島様


「ケルシィ行きは混んで船の予約取るの大変だとか言っていたが、それってもしかして途中のフラロランジュ島に行く人が多いからって意味か?」



 ソルートンでラビコがたしかそんなことを言っていたが、そういう意味だったのだろうか。




「そうさ~ソルートンからだと普通の船でも二日で行けるリゾート地だからねぇ、人気のルートなのさ~。フラロランジュ島は年中気温が二十度以上あるみたいで~オールシーズン混雑しているよ~」


 なるほど、観光特化の島ってことか。


今回はただの通過地点だが、時間のあるときに観光目的で来てみてもいいのかなぁ。残念ながら今回は水着も持ってきていないしな……年中水着の魔法使いは見ないことにする。




 船内レストランでアンリーナお抱えのシェフの朝食を堪能。


前金で払ってあるから出て来た料理がいくらなのか分からないが、多分三十から五十Gは取れるレベル。


 パンに魚介のパスタにアップルパイとサラダセット。パスタは薄味で朝からでも食べやすいようにされていた。


 あんまりちょろちょろ動き回られても迷惑だろうから、基本客室のあるこの階にいるように皆に言っておいた。たまに上階の運動器具を使わせてもらったり、デッキに出て大海原を見て満喫したりして過ごすことに。




 そういえばソルートンを襲ってきた銀の妖狐の動く島は、今どのあたりにいるのだろうかね。いや、二度と出会いたくないけど。


 蒸気モンスターってのはグループで集まって、拠点を設けて行動しているのだろうか。だとしたら人間がたまたまそういう拠点に遭遇してしまう可能性もありそうで怖いよな。







 そして翌日午前九時前。



「皆様前方をご覧ください。あれがこの世の楽園と呼ばれるフラロランジュ島となりますわ。世界でも有数のリゾート地でして、多くの大企業が保養地として指定し、社員用の保養施設も多く作られています。当然我がローズ=ハイドランジェも施設がございます! 師匠、いいですか? あの島に我が会社の保養施設があるので今度私と二人でお泊り会などいかがでしょ……」


 アンリーナの話を半分聞き流しつつデッキから前方を見ると、陸地が見えて来た。


船が多く出入りし、砂浜に多くの人がいて青い海を楽しんでいる姿が見える。


 背の高い建物があちこちに建ち、ビル群のようになっているぞ。


 なんだよ島っていうから期待していなかったのに、かなり豪華な場所じゃねーか。ちょっとした王都ぐらいの賑わいと発展した島だぞ。



「すごいな、砂浜が人で溢れているぞ」


「そうだね~やっぱりみんな海が好きなんでしょ~気分の高揚が違うよね~開放的になるというか~ちょっと男女の間違い起こしちゃってもいいかな~みたいな~あっはは~」


 ラビコが笑う。うん、ラビコですらちょっとテンションが高いぞ。


いや、俺も内心かなりワクワクしているし。


「男女の間違い……」

「男女の間違いを起こす……」



 ロゼリィとアンリーナがラビコの発言の一部を噛みしめるように復唱し始めた。


それはテストにでも出るような大事な部分なのか?







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