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百三十三話 そうだ、王都へ行こう! 28 ジゼリィ=アゼリィ王都進出計画様


「あっはは~無理無理~うちの社長~学校に入るお金無いし~才能もないよ~」



 リーガルが褒めてくれて、有頂天になろうかと思ったらラビコが爆笑で俺を突き落とす。




「そうなのですか? 街を守り、銀の妖狐を撃退した功績と、国王であられるフォウティア様のご推薦があれば特別騎士フォーチュンリッターにはなれそうですが」


「おお、そんなのあったね~ふむふむ、それになればうちの社長はこの国に住むことになる、と……。いいね~なし崩し的に私と二人の時間が増え~見つめあう二人は……」



 リーガルの言葉にラビコがポワーッとした顔をしていると、ロゼリィが立ち上がる。


「私思いついてしまいました、この王都に支店を作ればいいんじゃないかな、と。そうすればラビコの決まり文句も通じなくなるんじゃないかと」


 ロゼリィがラビコを睨み、突如宿屋の王都進出計画をブチ上げた。


「おお、ロゼリィそれいいかもな。宿屋じゃなくて食堂特化、カフェジゼリィ=アゼリィとかどうよ」


 宿のほうは施設のお金が掛かりすぎる。


 しかしカフェでご飯の提供ならば、小さなスペースで出来るからコストを抑えて出店出来そうだぞ。ジゼリィ=アゼリィのメニューを安めに出せれば、絶対王都で成功出来そうだ。


 いいかもしれん。



「へぇ、彼女はあの美味しいご飯が食べれる宿屋の人なのかい? それ嬉しいなぁ、出来たら僕毎日通ってしまいそうだ、はは」


 リーガルがロゼリィの話に食いつく。


 この話かなり良さそうだな。まぁ、問題はイケメンボイス兄さんクラスの技術を持った料理人がいるかどうか……だが。


「ふぅ~ん。それ結構良さそうかも~王都であの美味しいパンケーキを食べられるのなら~私出資してもいいかな~」


 ラビコが普通に食いついたぞ。


 ちょっと考えてみるか、この話。






 昼ご飯終了後、ラビコにレースの詳しい話を聞く。



 地図を見せてもらい、飛ぶルートを確認する。


「これ、本当に街中の上を飛び回るんだな。かなり障害物もあるし、厳しいレースだなぁ」



 見ると、建物の間をジグザグに飛んだりとかなりのテクニックが要求されるコースなのが分かった。これは……確かにハイラだけでは厳しいコースだな。


「飛車輪の技術向上が目的のレースでもあるからねぇ~。一番人気のメラノスと二番人気のイオーツは手ごわいよ~。ちょ~っと小賢しい妨害とかもやってくるし~あっはは~」


 戦闘行為は禁止。


 だが、多少のラフプレイはグレー判定で試合続行となる。



「大丈夫だ。ハイラの実力をもってすれば、多少の妨害なんて気にもならん。ハイラは絶対勝てる。証拠に俺はハイラに金を賭けるぞ。ラビコ、千G借りてもいいか」


「へぇ~強気だね~。いいよ~私は社長のそういう顔、好きだなぁ。迷いの無い真っ直ぐな目、その目で見られたらなんでも許可しちゃいそう~あっはは」




 街のイベント運営所にチケットを買いに出かける。



 ロゼリィは我慢出来ずにお城の客室についているお風呂に入った。アプティも一緒に入ったので、俺はラビコと二人で七枚の防壁の道をぐるぐる歩く。





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