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日本での記憶

 僕は簡単じゃない事も多々含んでてその事で結構悩んでいてそういうのをばれないようにしてるのはあった。ただ言おうか?悩んでる部分もあった。僕が学んでるのはあくまで護身術程度であって明確な魔法では無い殺傷方法じゃないから。そこまでハイレベルじゃなくて良いじゃないか?と思うから。正直言えば姉さんの方が身を守るって点で甘いんじゃないか?と思う部分が多いから。全くノーリスクな雑用ってわけでもない。だったら冒険者ギルドに回ってこない。


 様々なこの世界での知識が増えてくると分かってくるのはどうやらこの世界には人間以外の亜人種、モンスターといわれるようなものが存在しているらしい。野生動物と何か違うと言う低位のモンスターとは出会ったことがアル。ただ亜人種はまだであったことが無い。今やってる事はエルフ達の生活に近いことをしている。それが農業を基盤とした人間にはある程度困難である作業のようだ。姉さんもその点では普通の村娘ではないのを同行する事で分からせてくれる。ただ僕から見て姉さん程度なら僕の方が冒険者としては上だと思っていた。それを姉さんはなんとなく感じ取っていたんだと思う。


(馬鹿にしてるわけじゃ無いんだけどな…)


 しばらくたつと分かってきたのは、どうやら姉さんは僕よりはっきり子供で未熟だと分かった。姉さんを子ども扱いしてるわけじゃない。ただやり取りから姉さんが勝手に僕と話してると自分が子供っぽく感じてしまって、それで勝手に馬鹿にされてるように感じてしまうようだ。考えてみると姉さんまだ高校生ぐらいじゃないかと思って僕からすれば随分子供だった。高校生?一体何を覚えていて、何が分からないのか?それが良く分かってなかった。言葉が出るとすらすらと繋がって大人だった時のイメージが蘇ってくる。明確に大人だった自分がどういう暮らしをしてて、どういう人間だったのか?が記録映像の様に記憶に残ってない。映画とかそういったものは断片的に残っている。もちろんこの世界ではそれに当たるものがなかった。典型的な剣と魔法の中世欧州ファンタジー世界だった。まるでゲームの様な。


 正直言えば、明確な年齢は分からないけど、断片的な記憶から僕は社会経験もある30代超えた大人だったろうと推測している。ギルドとは違う日本で仕事をしていた記憶がある。ただ自分が何故今ここにいるのか?その境目がいつなのか?は分からない。30才は超えているだけは様々な情報から分かっていた。僕が姉さんを子供だと思って肉親として心配してるのは当たり前だよなとは思っていた。


 自分の人格で良く分からない部分が合って、僕の姉さんへの思いは母親に近い。マザコンに似たシスコン。その僕が姉さんを娘の様に見てる部分がある。僕は確かに日本で生活していた自覚がある。でもそれが当たり前だと思うには目の前の環境が違いすぎた。年相応の子供らしさは無い。それでも僕には子供リックの性格から来る母親代わりの姉への気持ちも存在している。母として甘えたくなる姉に対して、僕は父の様に心配している。自分がどれだけ出来るか?分からないけど守ってあげないといけないそんな気持が多分姉からは無理をしてると思える部分なんだと思う。僕は背伸びをしていたのは確か。ただ姉が考えてるような気持ちじゃ多分無いんだよな…。


 エミリアは徐々に慣れさせてからと思っていた考えを改めた方が良いと思い始めていた。それなりに冒険者になって長い。元々は神官などの方向に進みたかった。でも家の事情で今まで社会勉強程度に思っていた冒険者をそのままやる事になってしまった。貧乏ではないが、全く収入が無いと言うのがやはり怖かった。そもそも魔法学校と言うのは専門の機関って程じゃない。初等教育で魔法に素質のアル子供を集めた教育機関で魔法使いを育てるってほどじゃない。実際自分も魔法使いになろうとしてるわけじゃなかった。ある程度はお金があるけど、もっと裕福な家庭は専門の魔法使いを雇ってマンツーマンで教育をする。知識的であるより技術的であるからその方が効率が良い。だからこそ聞いたらそのまま使えてしまうリックの才能はとんでもなレベルだと分かっていた。


 エミリアが危険を承知でリックを冒険者として誘ったのは一応年齢がきたら魔法学校には通わせるつもりだけど、はっきり言ってレベルが低いので嫌だなと思ってる部分も合った。魔法以外の事も学習するのでそれが狙いでもあった。ただ無理してでもそっちに通わせたいのは、やはり知識として教えるなら自分が指導するより学校の方が手っ取り早いから。どっちかと言えば技術的で実践的な冒険者の方が魔法使いとして優れた資質を伸ばすには向いている。彼女なりの英才教育だった。危険なのは分かってるけど、それを言えば私はどうなる?と言う部分が合った。両親が居る時から冒険者をしている。エミリア自身が魔法学校に見切りをつけていたから。特にエミリアの場合方向性が違うので、すぐにでもやめて神官が目指すような学校に行きたかった。ただ年齢が達して無い問題が合った。その経験から今のリックじゃ魔法学校出学ぶ事は本当に些細な事にしかならない。エミリアでさえ無理だったから魔法使いの家庭教師はさすがに金銭的に無理。自然に出てくる当たり前とも言える選択肢だった。


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