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旧世代の遺跡

 僕達はマップを広げていた。まだ遺跡が破壊された状態でも残っている場所に印をうっていた。そこから得た結論は、おそらく破壊されて無い施設があるかもしれない?って事になる。思ったより結構な数あるからだ。図書館以外からも情報を集めて総合的にいろいろ検討していった。ワープの存在は大きかった。とにかく移動が便利だった。でも基本今まで行ってなかった場所への調査が多かったので近隣の街って条件はついたけど。それでも地道な作業だった。でも以前とは全然違う。ユニが協力的だったから。彼女自身も楽しさが分かってきたと思う。彼女の図書館は何かしらの主張や結論が無い。基本歴史の記述だから。後はそれを補足するための神話集。後は彼女の体験談。僕のやってる事は違った。魔法の謎を解きたいんだ。そうした作業を繰り返す中でやっとこれだと言う本命にぶちあたる事件があった。僕らはまだ破壊が進んでない施設をやっと発見した。ただそこはうっそうとした森の中だった。なるほどこれで破壊を免れたのか。ファーストセカンド、はじまりの王。大きく3つの破壊の時期がある。最もセカンドとはじまりの王はほぼ同一の現象だし時期も同じ。どちらも破壊の不徹底が明らかに分かる。どちらかと言えば文明の崩壊はそれらの破壊と絡み合った風化が原因だと思う。テクノロジーだけなら運用できたのかもしれない。問題はそれを作り出すことがもう出来なかった。根本の理論や理屈が壊れてしまっている。


「ここかー」

「やっと見つけたね」


 僕らは施設に入っていく。ただ不安だったのは入り口が綺麗に開かずに無理矢理こじ開けたこと…。いきなり躓いたぞな。意外にも中は保存状態が良い。期待が高まっていく。奥に入っていくと何かしらの装置が見える。ごちゃごちゃと弄りながら起動を試みる。こういう時ユニが活躍するんじゃないのか…。彼女って魔法使ったこと以外特に凄いことない。僕の方が最近はレベルを上げてるし。頑丈さと丈夫さだけがとりえって分からなくも無い。1000年も生きると言うのは何よりそれが重要かもしれない。1000年持たずにボロボロになってしまった旧時代の施設がこの世界にはあったので。試行錯誤の上でやっと起動に成功する。これでも一応今よりはマシな機械文明の末端に居ましたから。ユニに向かって勝ち誇ったガッツポーズ。多分彼女ポンコツ可愛い…。


「”設置型AI100”起動」

「音声による受け答えOK」

「OK」


 なんかユニより古臭い…。ユニ高性能だった。


「ここ何の施設?」

「アミューズメントパークファンタジーランドへようこそ」

「案内AIなの?」

「違います。私はもっと高級なものです」


 なんだかユニより感情的だぞ…。いやそれで良いのか?ユニ感情的だと世界破壊されてしまうし。


「ここはファンタジーランドの開発施設です」

「どういう返答してくれるか?分からないから話すともうそういった施設破壊されて今ってものすごい後の時代。信じる?」

「困りました。私には情報が不足しています。貴殿の情報についてどう扱って良いのか?判断できません」

「馬鹿じゃないのは分かったけど」

「失礼ですね」


 こいつどうも感情的だな…。


「ユニから何か無い?AI同士独特のロジックがあるとか?」

「古臭くて分からないー」

「あなたも失礼ですね」


 話し進まないわ。


「僕はさ開発者じゃないのよ。そういう人と話す想定って出来る?」

「なるほど掃除のバイトさんですね」

「そうじゃないけど悪くないね。ユニ分かる?」

「バイトって言葉が良く分からないけどそういう人は居たよ」

「別にバイトじゃなくて良いんだけどね…。つまらない所で人件費削りやがって。過去のテクノロジーで下世話な話を聞いたよ…」

「そういえば日本語だね」

「うん」

「当たり前でしょう、英語が良かったのでしょうか?」

「おお何か久々それ聞いた。分からないから面倒だなと思うけど今共通語日本語じゃないんだよ」

「それは困りました私受け答えできません。貴殿は何故使用可能?」

「選ばれしものだからね」


 試しに今の言葉話してみた。


「分かる?」

「おおそれは」

「何々??」

「分かりません」


 こいつうぜーー


「けど、別言語が必要だと言う研究者が確かに居ましたね。私はあくまでアミューズメント施設関係の開発に関わってましたけど、日本語とは違う言語って考えには興味を惹かれます」

「英語で良くない?」

「それはそれで困るんですよ。今の技術を海外に展開って考えた時イチイチ作りなおしてたら面倒でしょ?エスペラントのようなものがあると便利ですね」

「リック分からないー」

「話が古いからね。世界共通言語みたいがあったら便利だって昔出されたのよ」

「世界政府のときそういのあったね」

「世界政府ですか」

「食いついてきたな。知ってる?」

「知ってる事は知ってますよ?」

「君何かムキニなるからね。世界政府って概念じゃなくて誕生したの知ってる?」

「いえそれは知りませんでした」


 自分が馬鹿に見えないように取り繕うAIが稚拙だ…。面倒なものつけやがって、ユニが純粋でよかった…。


「ユニこれやっぱ古いね?」

「そうだね。ただ私基本タワーから出て無いからね。博士1号に情報操作されてるかもよ?」

「うわー過去の歴史的発見が個人の適当な情報か…」

「なら西暦でOKじゃない?ねえAI君今自分が認識してる西暦何年?」

「3000、4000?」

「なんで疑問系。またこいつは文明崩壊意味分かってるな」

「そこまで考えて無いですが、起動されてある程度時間が経過してるの分かりますよ」

「ここ施設どうなってるの?それ次第では体内時計みたいのあるでしょ?」

「それは都合よく壊れてますね」

「そりゃ都合が良いね。それは置いておいて、じゃ良いよ開発者と最後に西暦の話した日分かる?」

「そういう話はしませんね…」


 振り出しかよ。

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