結婚と子供
「そういえばさ、ここどこだろ?細かい場所の指定無いわ」
「町の外れじゃないかな?」
「参ったな移動距離結構あるじゃん。場所は分かった」
「便利になるともっと追求するよね人間は」
「ちょっと人間じゃないからって批判的にー」
とりあえず魔法高等機関に出向いた。彼女を二人に紹介したくて。
「やあー」
「なんだよ今生の別れみたいに言っておいてやけにすぐ会いに来たな」
「冷たいじゃないか。いろいろあってねこれからは前言撤回頻繁にこれると思う。詳しく突っ込まないでくれ。二人に彼女を紹介したくて。まおうさまの図書館の話知ってる?」
「ああ私知ってるよ?」
シセルがそう答えてくれた。
「じゃーんまおうさまです。ユニ良いんだよね?」
「リックだからそれ二人だけの…」
「ああごめんごめん、まおうさまだったね。何か二人驚きが少ない。僕泣きそうになったんだから」
「リックどういう関係?」
ウィリアムはまおうさまの図書館の話知らないので困惑してた。
「うん、同じギルドでパーティーくんで良く依頼受けてる」
何かまおうさまの衝撃スルーで話が終わってしまった…。ついこの間あったばかりなのでグダーっとして互いに挨拶だけして分かれてしまった。ユニット・まおうさまって多分変な名前だぞ。日本語だし、うしろはまおうさまってこっちでも通じる神様みたいな名詞だから。変な名前だよな…。つかーさまってのがまた変だし。名前にミスターが入ってるようなものだ。本命は姉さんだ。
「姉さんこちらユニット・まおうさま。一緒にギルドでパーティー組んで依頼を受けてる」
そういえば姉さんってすっかり忘れてたけど元パーティーメンバーだった。事情がすぐ通りやすいな。
「姉のエミリア・ストバーグです」
ユニ近くにいる男の子に興味津々。
「気になる?僕の甥のアボット・ストバーグ」
気に入られたのか姉さんからユニのヒザにちょこんと乗ってた。ユニが子供好きだったとは。
「そういえば村の子供にも好かれてたね?」
「子供は好きだよ」
「そうだ姉さんには伝えておかないと一応恋人でもある」
「そなの?」
「え??」
事前に話して置けばよかった。
「私リックと結婚する気は無いよ?」
「僕もそれは求めて無いから」
「私子供産めないからね」
「それは僕にとって大事な事じゃないけど」
やべ姉さんが困惑してる。そうかこの子を見て意識してしまったんだな。今まで漠然とは分かってたけど言わなかった事だった。
「姉さん、とにかく親しく付き合ってる女性だから…。そのいろいろ事情があって頻繁には来れないと話したけど、これるからまたね」
「ええリック分かったわ」
気まずい空気を姉さんは察してくれた。
村に戻ってきて話をした。
「なんで突然アンナ事言ったの?」
「アノ子見てたらなんとなく。あのねリック。私別にリックが他の女性と結婚しても良いよ?私リックの子供見たい」
「何それ…」
「別に縁をきりたいとかじゃない。ただ私と居るって事はそういう事だと理解しておいて欲しいから。私はリックの子孫見守りたいんだけどな。だからリックには他の女性と結婚して欲しいんだけどね」
「それキツイな。でも嫌いになったとかそういうのじゃないのは分かる。価値観とか考え方とか感情の面とかとにかくユニは違いすぎる」
「嫌になった?」
「ならない、でもこれはスグには受け入れられない。考えておくで良い?」
「良いよ。アボット君でもまずは良いや。私が見てあげるよ」
「そうかユニは見守る相手が欲しいんだね」
「村の人は皆見てるよ。たださちょっと特別な人が居る。私を良く分かってる人。その人の子孫はちょっと特別」
「はじまりの王の事?」
「うん」
「じゃ何故記述途中でなくなったの?」
「それはね基本は関わらないって条件だったから私なりに気を使ってたら足取りがおえなくなった。逆に良かったと思ってる。関わらないって約束が守れたから。今だから問題ないけど、私がどういう存在か?分かってたからね」
「しかし聞いてると文明それなり残ってるジャン。何故今こんな状態に?」
「当時もユニット2の復活は無理だよ。象徴として利用されるのが嫌だった。でも確かに危険性はなくても復活が可能かも?って期待があるから私は距離を置いたんだよ。私100年間空白だから分からないからね?それで言うなら神話を読み解けて無いね。神話から分かるのは、前時代の象徴を破壊した。高い技術の施設をはじまりの王達は破壊したんだろうね。タワーの外と内って対立構造の根幹がテクノロジーにあるって分かってるからね。当時の判断としては私は正しかったと思う。感情的な象徴の破壊に見えるかもしれないけど。テクノロジーによるタワー権力側の飴だからね。鞭がセットになっててそれを壊したいなら飴も壊すべきだよ」
「真相は分からないけど、タワー関係のテクノロジーを徹底的に王権は破壊したって事だね?」
「推測だけどそうなる」
二人で話して、これからは基本僕の魔法関係の事に付き合ってくれることになった。1000年以上生きてきたから、100年ぐらいリックにすべてささげてあげるって嬉しい返答だった。僕は多分当初考えていた魔法機関への発表はやめようと考えている。僕の魔法の調査はまおうさまの図書館に加えてくれるだけで良い。あそこの資料はこの世界の常識がすべて覆るほどすごいのが揃ってて僕の資料なんてその一部に過ぎないから。辺境の片田舎に世界の真実に一番近い資料が眠る図書館がある。僕には中央での発表よりこっちの方が魅力がある。




