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まおうさまの過去

「神話とか結構外から来た人で読んだ人多いんだけどな。写本して譲ってるのもあるんだよ?」

「日記こそが重要だけどあれ僕意外多分読めないからな。しかも僕も直接質問して日本語多用してその意味分かってやっと話せるからな…」

「うんだから私神話集め始めた。崩壊後の人達の歴史観に合わせたんだよ。写本して謝礼貰ってる。だからこれ求められてるんだよ」

「なんかすごい話ばかり聞いてたけど、ユニちゃんって仕事何?」

「何もして無い。そもそも私ただの神様だし。大体私何も食べないから必要あるかな?一応食べることは出来るよ。ただでも食べなくてはいけないわけじゃないんだよ。多分私完全に破壊されないと数万年ぐらいはそのままだと思う」

「でもいろいろお金っているでしょ?旅とかしてるじゃない?」

「大体歩いてる。お金ね。性交?男の人にそれでお金貰ってる」

「ちょっとなんか凄いこと言ってる」

「本を入手したい時とか、写させてって時お金が必要になる時がある。旅しながらだとこれが一番簡単だと思う」

「なんでそんな機能あるの?」

「女の子だから?」

「博士何を考えてるの?」

「ほとんど話して無いから。2番目の博士がそれについては話してた。多分娘としてじゃないか?って話してた」


 僕ちょっと困ってた。僕ユニちゃんの事好きなんだよ…。処女じゃないと駄目ってわけじゃないけど、そういうレベルじゃない。そもそもお金いらないのは分かるけど、本のために体売ってるとかキツイな。


「リック何か非難してる?」

「そうじゃないけど、ちょっとショックがある」

「私もいろいろ本読んでるし、人の話しとか聞いて集めてるからリックが否定的なの分からないでも無い。でもねもう私千年以上生きてるからね。そもそもそういう人の感覚薄いし。そりゃ私は多分娘として作られてるからこんな”演算装置”としては余計な機能が多いんだと思う。それでも完全には人と同じじゃないよ。大体人だってそういう女の人いるじゃない?」

「まあそうだけど、多分ユニちゃん男性と恋愛した事無いね?」

「うんそうだね。別に好き嫌いはあるけど、特に強くは無い。最初の頃なんて私もっと感情薄かった。リックが何が言いたいか?良く分からないけど、もしかしてリックは私と性交したいの?」

「したい」

「良いよ」

「いやあのだけどその感情が」

「リック私の事嫌い?」

「好き」

「なら良いじゃない」

「ユニちゃんはさ本のためじゃないの?」

「別に私は強く思わないから確かに本に関わるお金を手に入れるためだね。何故だろ?」


 僕は彼女の疑問が気になってそのまま流れでやってしまった。


「リック分かったよ。私リックと話して楽しいと思う。そのお礼?順序が逆なだけだよ。お金欲しいから性交する。楽しいを欲しいから性交する。それ先払い。こういう事じゃないの?」

「ごめん少し後悔してる…」

「なんで?」

「もっと分かりやすくユニちゃんも好きなんだと思ってた」

「うーんリック好きだよ」

「うん良いよこれ以上は何か僕言ってはいけない気がする。あのさすべて付き合えるわけじゃないけど、今度から旅をする時僕も一緒に行って良いかな?お金が必要なら僕が出すよ」

「性交したい?」

「そうじゃないーいやしたいけど。僕もユニちゃんと話してて楽しい。それはきっと僕も神話とか歴史とか好きなんだと思う。僕はユニちゃんには分からなくても、ユニちゃんに恋愛感情を持ってる。それもあるから一緒に旅をしたい。ただごめんねずっとここに居られるわけじゃない。僕には仕事があるからその間にしか一緒に旅を出来ない。旅に一緒にいかなくても僕ここにちょくちょく来て良いかな?」

「大歓迎だよ」

「後いつになるか?分からないけどここの本すべて読みたい」

「良いけどすごい量だよ」

「僕はさ元々こういう仕事がしたかった。ただ今の国の機関が扱ってる魔法は多分滅茶苦茶。あんなもの良く仕事になってると思う。歴史は魔法とは違う。ただ魔法の根幹に歴史が必要だと今日分かったよ。でも僕はユニちゃんの歴史を安易には高等機関で発表したくない。そもそも何故こんな田舎で発表してるの?」

「何故?といわれても私も良く分からない。ただ私は自分が文明の破壊、人類の大量虐殺それらに関わったのは間違いない。人類が絶滅しなかったのならその後どうなるか?を見届けたい。それを忘れてしまうから記録してるの」

「AIって忘れるものなの?」

「分からないよ。リックだって何故自分は忘れるのか?と言えば人はそういうものだから?でしょ?作った人が多分分かってるんだけど、もうその人は居ないし、当時の文明レベルには今は程遠い」

「僕の時代の文明レベルすら無いよ」

「それ面白いね。リックの時代も繋ごうよ」

「じゃあ”洋介”の日記書いていこうと思う。そういえば紙もそこそこの値段だよ?」

「紙は村人の人から寄付してもらったり紙自体を分けてもらったりとか。後余ったお金もあるから。そんなにリック性交が気になるの?」

「それ恥ずかしいから人に聞かれたとき考えて日本語にしよう。これからは”セックス”ね」

「別に日本語で”性交”もあるけど。意味は分かるからそれでも良いよ」


 僕はこの後もとの町に戻った。しかし、僕はもうこの町に特にいる意味を感じなかった。姉さん、シセル、ウィリアムに別れを告げて、後はギルドのメンバーとギルドに話して、あの近くの町のギルドに移り住もうと思う。いくらなんでもユニちゃんの家に頻繁に訪ねるためには遠すぎる。ただもう2度と皆と会わないわけじゃない。姉さんより大切な人が出来たいつか彼女が旅に出るとき一緒に来て貰おうと思う。


 新生活を向かえて僕は満たされていた。姉さんには好きな人が出来たと伝えた。後の人にはそれは伝えなかった。多少感傷的な気持にもなった。僕はそれなりに有名人だったから。度々戻ってくるからその時は仕事を回してもらえないか?と話したら喜んでと返答された。僕はこの町のギルド出身の多分一番の有名人なのかもしれない。ただ彼女に会ってから僕は何もかもが変わってしまった。僕の中にあった違和感をすべて解消してくれた。彼女が人じゃないのは良く分かってる。結婚という目標は多分無い。それでも僕は彼女無しのこの世界をもう受け入れることが出来なかった。


 ただ一つだけ彼女の方の気持ちは多少かけてる部分がある。彼女が僕と話して楽しいのは疑ってない。でも彼女の好意は多分僕よりは希薄なものだと思う。ただその事で違いについて絶望するほどじゃない。多分彼女は感情の発展がとても遅いんだと思う。彼女の気持を待っていたら多分僕は死んでしまう。だから僕は彼女からは求めない。楽しんでくれたり好意を持ってくれるだけで十分だ。もう後悔は無い。覚悟を決めたからだ。そもそも彼女に夫が居ても許してくれるなら僕は彼女を趣味の友達にしたい。それぐらい僕のライフワークにとって彼女の存在は欠かせない。


 新しいギルドの登録を済ませて幾つか依頼をこなした。以前飛び入りで依頼を処理したためギルドの移籍は結構簡単に出来た。自由に出来ないというより移籍後のギルドが受け入れるか?がポイントになる。依頼が少ないのにどんどん増やすのもありえないからだ。後前回はソロで依頼をこなしていたが出来る限り新規の人に覚えてもらうためにパーティーを組んで依頼をこなしていた。僕はやけになったドラゴン退治って結局その後何年も僕に利益をもたらしてくれる。何かあるとそれが話題になったり、僕を受け入れてくれるキーになっている。さていよいよ彼女の家を再訪する事になった。ドキドキが止まらない。


この程度で性描写にあたるのかな…。そのあたりよく分からなくてR指定無視しています。

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