まおうさまの図書館
ジョンがロンリーなのは幼馴染との家庭を築くための金をせっせと稼いでいるためだった。あいつ孤独とは180度ぐらい違う生き方してた。冒険者の癖にリア充なんだよ。じゃもっと安定したとなるけど、ジョンは僕らほど余裕のアル生まれじゃなかったのが大きい。両親が居ないことで収入に不安は合ったけど、僕らは元々は下層の人間じゃない。貴族的といえば貴族なんてのは僕はあまりしらない。基本知り合いは金持ちが多い。冒険者の平均的な人間とは僕らは接点が無い。たまたま両親の死と言う不幸でこっちの世界に落ちてきたと言う感じだと思う。ただ姉さんはちゃっかり元の階層にもどってしまってる所からも貴族的じゃないけど、僕らは違う階層の人間なんだろうなと思う。
僕はギルドでのこの空気を壊したくてフレンドリーな魔法使いにイメージチェンジを図っていた。気を使っていたより、変な思い込みで人から避けられるのは面倒なんだ。僕を客観的に見ても多分近寄りがたいってのは分かるから。違うんです違うんですって僕みたいな人間はアピールしなくちゃ駄目なんだと思う。それだけ僕の魔法使いなのに竜殺しはインパクトがあった。多分国家レベル=王立所属の魔法使いならいるとは思う。ただ彼らって基本集団戦闘だから竜狩ろうなんて変わり者が居ないだけなんだ。僕はそれでも自分が最強なのは疑わない。多分ドラゴン2、3匹でもやれるから。
このイメチェンすぐに役に立った。ただ僕ソロによる竜殺し疑われたかも…。本気出さなかった。後衛としてのサポート役に徹していた。あれは死闘なんだと言い訳していた。そんな事したくないからと。じゃ何故?問われるとお姉ちゃん大好き弟しっかりアピールしておいた。僕これでもまだ10代前半で甘えたい年だから。ジョンとラッシュは僕の姉への気持が違うのは知ってたと思う。でも他の人はそんな風には見なかった。なんとかイメージチェンジ作戦成功した。役に立ったのはまほうさまの図書館の情報が手に入ったから。
名前からそれっぽいところに噂を聞いてターゲットを絞っていたけど、実際はどうも小さな辺境の村にあるらしい。それじゃ見つからないわって分かった。だがだったら何故まおうさまの図書館?って疑問も沸いたけど。もっといろんな人と話すべきだった。一見金が一番重要な動機に見えるけど、それはあくまでリスクを受け入れて金を稼ぎたい連中で、意外と不思議な事に出会いたい冒険者って人がいるようだ。同じようにまおうさまの図書館探してるらしい。ただまだ余裕がなくてその村には行って無いらしい。ただ正確な場所は分からないらしい。それも行くのをためらった理由らしい。これで外れなら確かにキツイ。僕もそっち方面の依頼が出るまで待った。散々外れてるし現地で情報収集して見つけるとなるとかなりの出費だから。
何年かしてそのチャンスがめぐってきた。偉く伸ばしたなというのも金と後は趣味と他のまおうさまの図書館の情報を潰していた。まさに消去法。行くための理由つくりをしてた。世間から見れば若いのだが冒険者としてはベテランになってきた15歳に僕はなろうとしていた。こういった情報収集にも経験の差が出てくる。そういったものが熟したと感じていた。以前よりもしかしたらこの情報確度が高いかもしれないと思い始めていた。
目的の地域での依頼を終えると僕は情報収集を開始した。依頼料はどうなるのか?僕はいつも帰ってくるのが遅いのでギルドの方が管理しておいてくれる。そもそもギルドにはお金を管理してくれるサービスがあった。僕はいつも数%ギルドに依頼料を残しておいた。いざという時に使うためだった。日本でいう所の利子が無い貯金と言うものだった。そもそも低金利の日本じゃ対した利息もつかなかったから似たようなものだった。ふとそんな事を考えているとそういえばあっちで僕貯金してたなって思い出してしまった。あのお金どうなるんだろう?引き出した覚えが無い。まあそれは良いや。いつもの日本病に陥らないほど僕はまおうさまの図書館にワクワクした気持ちを覚えていた。




