趣味
僕はこの気持ちから趣味にのめりこむようになっていった。僕が無駄だったと思っていた魔法学校での生活は無駄じゃなかった。僕の仮説の根幹に何故日本語とずれた呪文になってるのか?これがあった。僕の仮説は過去に僕の様な転生者が居てそこから魔法が発展したのではないか?と言う仮説だった。何年も経て日本語が壊れて今に至ってると見ていた。これはウィリアムの現代の言語と呪文の類似性の見解が大きかった。僕は度々シセルやウィリアムのところに尋ねていた。竜殺し2つ名はその時大きく役に立った。彼らもその噂話を聞いたことがあって、僕の名前でそれが真実だと思ってくれたようだ。まだ真実は打ち明けてなかった。しかし特にウィリアムとは言語によってローカライズされていく仮定についての話しは良くしていた。ただ彼は何がローカライズされていくのか?が分かってなかった。もうちょっと真実を話すには証拠が必要だった。
シセルは10代前半だったが大人の女としての魅力が徐々に出始めていた。姉さんの欠けた穴を彼女で埋めようと思う気持ちはちょっとあった。でもその気持を抑えていた。僕は彼女とウィリアムが仲が良いのを知っていた。もし僕がここに進んでいたら何か変わっていたかもしれない。でも今のままでは多分僕の気持は二人にとって邪魔でしか無いと思う。親友を二人失うのが怖くて言えなかった。
(竜殺し、最強の魔法使い。恋愛には奥手です)
そんな風に自虐的につぶやいていた。シセルは幼すぎた、そして当時は姉さんがいた。熟れてきたシセルを見てウィリアムを押しのけて乗り換えるて今更調子の良い事だと本当に強く思う…。そして何より彼ら二人の間と僕の生活に接点がなかった。世界から孤立した僕に構ってくれるだけでありがたい。
孤高の冒険者って何か思春期の病でも患ってるようだ。でも僕30超えてるんだよね…。そのうち計算したらアラフォーいくだろうな。僕の得意な魔法の根幹が誰も僕を分かってくれないと僕を孤独にさせていた。
僕はライフワーク趣味のおかげであるアンテナには敏感になっていた。おかしな話に敏感になっていた。ある時聞いた話が何より刺激的だった。まおうさまの図書館。本当にそんな図書館があるなら行って見たい。そう強く願うようになっていた。ただ直接的に結びつくとは思わなかった。これまでも変わった話を集めていてその真相はがっかりするか?不思議だけど全く日本とは関係ないって話が多かった。ただ名前だけでこれがどこにあるのか?がさっぱり分からなかった。場所を探して様々な所をめぐった。
その過程で僕はまた重大な発見をした。コンクリートとスマホだった。スマホの方は当然使えなかったしかつ形もぐちゃぐちゃだった。なんとなくそれっぽかった。そういう風に見えてしまうようになってる部分があった。ただこれはポテチとはちょっと違う。珍しいものや骨董品美術品を扱うような店においてあったものだった。これはあまり高くなかったのですぐ買ってしまった。それでも手痛い出費だった。だって僕から見てもこれゴミにしか見えないんだもん…。何故これが商品になると思ったのだろうか?過去は使えたのじゃないだろうか?いろいろ考えてしまった。そもそもこれ本当にスマホだろうな?と疑ってもいた。ただお金を出したのはきちんとした理由がある。メイドインジャパンであった。当時でも中国製多かったよな?とかいらぬ記憶だけはすっと思い出せた。
帰りたいという気持ちがあったわけじゃない。そもそもまぎれもなく僕はここで生まれたこの世界の住人だ。でも日本の物を集めることで耐え難い郷愁に襲われて涙してしまうことが多かった。コンクリートはかけらだけ持ち帰った。でも本当にそうなんだろうか?今度はメイドインジャパンなんてなかった。不自然なほど真っ直ぐな石。そんな感じだった。しかも所々欠けていて真っ直ぐ?と言うのは僕が補完して想像したものだった。かなり重症だなと自分でも感じていた。
記憶が断片的で、姉さんや二人の元クラスメートより合いたい人がいるわけじゃない。でもどうしようもなくこの孤独を埋めるのに知ってる人と日本との事を話したいって気持で一杯だった。
孤独がいやだったからじゃない。徐々にこの頃パーティーでの活動が多くなってきていた。金に余裕が出来たからソロがいやになってしまったのがある。それと情報収集だった。他のメンバーからまおうさまの図書館について情報を集めていた。ギルドで聞いても良いんだけど。親しくなるのも考えていた。多分距離置かれてるなと薄々感じていた。こっちは全然そんな気が無い。単に趣味のために好き勝手動きたかったのがある。趣味のために依頼やってたから。依頼で遠くに行くのが都合が良かった。その分依頼料が高かったから。何か僕壁作って孤独にモンスター狩ってると思い込まれてる…。最近何かあれ?って違和感を感じていた。ジョンが悪い。姉さんの事で落ち込んでるってジョン分かってるから。ある事ない事多分言いふらしてる。僕がシスコンだったのはギルドの皆知ってる事でその気持がちょっとあかんよって所まで行ってるのを知ってるのはジョンとラッシュだけだった。ただラッシュはそれを言うような口の軽い奴じゃない。




