結婚
数年が過ぎて、10才の卒業が近づいてきたある日青天の霹靂とも言うべき話を姉さんから伝えられた。
「リック私結婚しようと思うの」
「えええーーー、突然すぎるよ」
「いやだから結婚してから言って無いじゃない…」
確かに言われて見るとそうだった。婚約しますみたいなものだった。
「姉さん恋人居るの?」
「いるよ」
「ジョン?」
「違うよ。ジョン年下だしジョンもリックみたいに弟みたいに思ってるよ」
「年下駄目なの?」
僕は何か可笑しな事を聞いていた。どこかで僕は姉さんと結婚するぞってそういう好意を持っていた。仕方ないんだ僕中年の男の部分持ってるんだから。異性として好きだった…。周りから見ればアブノーマルだと思われるだろう。しかしだ、いやよそう…。
「リックは可愛いね」
姉さんはニヤニヤしていた。多分僕の気持ちがどういうものか?は分かって無いと思う。ただ姉さん大好きは普段から出していたのでそう捕らえていたんだろう。
「ギルドの人じゃないよ。魔法学校の知り合いだよ。今ね高等機関にいる学生さんで、将来はそこで研究する事になると思う。リックには出来の悪い生徒だと思われてるけど、私神官の道に進みたかったので早くから魔法使いの道は閉ざしてたのもあるんだよ。その範囲では真面目にやってて私もそっちの道に進むとその人に思われてて仲良かったんだよね」
「じゃ冒険者で男だけのパーティーって心配しない?」
「ラッセルはさすがにね。リックは当然、ジョンよね。ジョンね幼馴染の女の子がずっとすきんだよね。ジョンって一人に拘るでしょ?それはさ独り立ちってのも入ってるんだよね。実際パーティーでの依頼達成が未熟じゃないけど、どうもジョンはその辺り拗れてる。そういう所も含めて私から見たら皆子供だよ」
なんとなくジョンの気持ちは分からないでもなかった。その点は姉さんは後衛として割り切りすぎてる。姉さんもメイスを使った戦闘をしてて全く計算外ってわけじゃない。ただそれはうちのパーティーの未熟さゆえでそうじゃないなら姉さんは後衛しかやらないと思う。仕方なくやってる面がある。僕のスタッフ武術とはまるでレベルが違う。そもそも僕は攻撃特化の強力な魔法使いだから攻撃力が姉さんと違う。後姉さんは全く信じてないがもう僕の回復魔法のレベルは姉さんに追いついてる。低位の魔法だけ使ってそれを気がつかせてない。自分の水準を高めることがソロでの戦闘のレベルを上げることとどうしても繋がる。今は使い物なら無いからジョンのやってる事は空回りだけど、ジョンはいずれ高い水準のソロ戦闘を行える。それを同じような水準の僕には分かる。まあ僕はどっちも出来るから卑怯と言えば卑怯だけど。
「あのねリックあなた魔法高等教育機関に行って良いよ?」
「何それ?」
「うんとねあなたお金の心配してるでしょ?姉さんが何とかしてあげるから」
「まさか結婚それ?だって相手学生でしょ?」
「ジョージ・ストバーグと言えば分かるかな?」
「ええストバーグ家?」
お金持ちでこの辺りでは有名な家だった。そもそも何故そんな家との結婚を姉さんは可能なのか?
「姉さん何故そんな家と?」
「リックあなたね、お父さんお母さんそれじゃ悲しむよ。学校での関係だけじゃなくて遠い親戚でその関係もあって昔からいろいろと二人が死んでしまってからストバーグ家の人には相談に乗ってもらってるの」
以前からおかしいと思う部分は合った。いくら年の離れた姉でも僕から見てもまだ子供だった。子供が子供を育てる。親戚の人から見たら何か言うと思う。もう言われていたんだ。後見人のような人がすでに居たんだな。僕早くから冒険者家業をやってて、逆にそういった面無頓着になっていた。




