高等教育
この世界で10才と言うのはとても重要で初等教育が10才で終わりを迎える。日本における高等教育というもの基本無い。この世界では日本の大学にアタル機関が魔法高等教育機関しか無いからだ。後は皆専門職の学校やいきなり見習いになる。そもそも家庭のお手伝いがあるから学校自体意味があるのか?と思う家庭も多い。日本が単純に間違ってるわけじゃなくて、文化水準が低すぎて学ぶことが少なすぎる。ただ飯ぐらいを長々遊ばせないという事になる。ただ10代の少年少女が使いにくいのは間違いない。だから戦力として重視しないが、専門職を学ばせる見習い期間となるわけだ。
日本語にするなら義務教育そんなものが小学生で終ってしまうという所で、それがこの社会においては極めて合理的なシステムになっている。長々知識を入れるより個人的にマナーでも学んでいたほうが合理的だ。学問が軽んじられてるか?と言うと多分そういう事になる。この世界では魔法以外高い水準を必要とする知識が無い。その魔法が僕の水準からするとお粗末だからなんとも言えないのだけど…。そもそも知識と言う意味でレベルでも僕はこの世界ではトップレベルだろう。
学校と併用して冒険者の依頼もこなしていた。そもそもちょくちょく休んでいた。普通の魔法学校じゃないならそれが当たり前だった。特に僕にとっては実技においては冒険者家業の方が水準が高かったのだから。休むというよりより高度な塾を義務教育に絡めて評価してくれる感じだった。その中で気がついたのは、どうやらこの世界は科学的らしい。じゃ魔法とは何か?これは確かに研究しがいがあると思う。魔法が発達しすぎて科学的知識が全く無いが、この世界の物理法則は全く日本と変わらない。それらをすべて馬鹿にするような作用が魔法になる。魔法で起こした火はきちんと燃えるものに燃え移るんだ。だから幻じゃない。僕はそれを利用して魔法の効果をいろいろ高めているから科学と魔法は両立している。魔法と言うものが本当に謎だと思う部分。
「リック学校はどう?」
姉さんがある日聞いてきた。なんとなく姉さんの狙いが分かったので正直に答えた。
「退屈極まりないよ…」
「やっぱり、全く意味が無い?」
「そんな事は無い。姉さんの意図みたいのが分かってきた。姉さんあんまり優秀な魔法学科の生徒じゃなかったね…」
「ひどいなリックー、でもそうだと思う。だからこそリックを魔法学校に行かせた意味はあると思う」
「うん、確かに姉さんの魔法の知識じゃ僕誤った常識のままだったね」
ただ実践的にはまるで役立たずだったのは悲しかった。魔法を客観的な知識として捕らえるのは魔法学校の授業は無駄じゃなかった。ただ実技が無駄すぎた…。初等教育ゆえの時間の少なさが良かったと思う。元々別の何か?と兼用してるような魔法使いは多くて実技を逆に減らす考えは間違ってなかったし、特にその延長の高等教育ではウィリアムが言うには理屈の方が多いらしいのでそれが当たり前に思えた。根本的に出来ない奴は出来ない。魔法ってのはそういう生まれつきの不公平感があった。皮肉なことだがこの少ない実技が僕とウィリアム、シセルを繋げていた。優秀な二人はどうしても適わない実技の僕に一目も二目も置いていて、僕を意識せざる得ない状況を作り出していた。僕のレベルははっきり言って異常だった。おそらく教師より上だ。いざとなったら彼らの知らない魔法をしこたま連発できた。冒険者をやってるからで誤魔化せるのは初等教育の生徒だけだ。教師は多分僕の異常性に気がついてる。ただ自分より上である事が不都合なので何も言わなかった。僕もそれを意識させないように気を使っていた。




