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クラスメート

 僕は将来進めない教育機関にコネを作っておきたかった。彼らに一目置かれたかった。僕の取った方法は根掘り葉掘り聞かれるような理論じゃなくて実践のとき本気を出してやることだった。圧倒的だった桁違いの魔法使いだった。何故これに違和感をもたれなかったか?で僕は普段から冒険者として依頼をこなしてて、ここには知識を吸収したいたからと話していたから。実際僕ほど高度な魔法を使えなくても、パーティーで依頼を受けるなら初等教育の実践レベルじゃ駄目なんだ。ただ本来それは初等教育の高学年でやっとできる技量なのだが、しかも姉さんは若くして僕と同じ事をしてたけど、回復が主で魔法の方は初等教育レベルだった。


 僕が凄いのは冒険者だからじゃない。正しい日本語を知ってるからだった。正直馬鹿にし無いようにしてたけど、あの退屈な授業への不満から僕はこの世界の呪文をカエル潰れた声で鳴いているような下品な音声だと思ってた。だって彼らはその音が持つ人間的意味を分かって無いんだから…。それじゃカエルの求愛レベルだ。


 僕は将来高等教育機関に進みそうなメンバーをピックアップしていた。まず素性も大事だった。僕が諦めたのはお金の事もあった。高等機関に入るお金が無いわけじゃない。ただ、そのお金が有用に生かされるには僕はすべてを話さなくてはいけなくなる。この世界の常識レベルの魔法に僕は何の興味も覚えてなかったから。他に知性。僕は頭の方もべらぼうに良かった。そりゃそうだろう僕は大人だった。それよりも大きいのは文化水準がこの世界低すぎる。以前から思っていたがこの世界教育水準が比較にならないほど低い。この世界で特殊な魔法ですら話にならないのに知的な部分は何もかも話しにならなかった。未開の原住民が形だけ整えて生活してるようだった。僕に言わせればこんなレベルなら学校行かなくて好かった。ただこのレベルをこなせないようなら話しにならない。それで丹念に調べていた。後は純粋に魔法使いとしての水準が高い生徒になる。おそらく僕こそが最もふさわしい人間だと思う。僕は上に進んで何をしたかったのか?具体的に良く分からない。ただ学者肌のような部分が合った。


 根本的にはお金じゃない。でも将来を考えないなら高等教育どれほどのものなのか?受けてみたかった。多分失望するのは分かるけど。それより研究などで生きていけるのが羨ましかった。僕は確かにそれなりには楽しんでいたけど、冒険者は天職というものじゃなかった。家庭の事情で諦めるそんな話を日本に居た時聞いていたけど、なるほどこういう事なんだろうなと良く分かる。僕は高等教育を受けてから将来について決めなくても良かったんだ。お金に余裕があったなら。神官をあきらめて僕を育ててくれた姉さんには感謝しきれない。それでも僕は両親が居ない家庭の事情と言うものが学校に来ることで思い知らされた。なんとかあっちの話をせずすむ方法を高等教育を受けながら新しい知識を入れることで考え付いたかもしれない…。


「リックおはよう」


 シセル・ロータス。それなりに裕福な家庭の子。僕は貧乏と言うわけじゃなかった。そもそもそれなら魔法学校じゃなくて良い。魔法を使うというのはそれなりに地位のある血族の家が多かった。両親の突然の死がなければ僕の家もこの学校に来るのが当たり前の水準ではあった。そもそも何故ギルドで僕が重宝されたか?と言えば本格的な魔法使いは実は少ない。皆何か他の技量のついでに初歩的な魔法を使えるのが大半だった。魔法は相当高位じゃないとイマイチ使える技量じゃなかったから。その点魔法的というなら姉さんの回復系こそがパーティーの花形だと思う。高位の魔法使いが未熟な子供パーティーに入るなんてそもそもありえない事なんだ。


 彼女は多分可愛いと思う。ただそれを自信を持って言えないのは自分がおっさんだからだ…。どっちかと言えば異性のタイプで姉さんの方が好み。僕がシスコンなのは仕方ないと思う。だって僕は日本人の中年男性の人格も混ざってるから。ただ僕達は東洋人の顔つきより西洋人とのハーフみたいな顔つきの人が多い。要するに濃い。結構それが大きい。西洋人は子供の時はお人形みたいで可愛くても、それが持続しないからな…。他にも優秀さと言う点で申し分が無い。ただ敢えて言うなら総合的で特別魔法に才能があると言う感じじゃない。僕はこの世界の低レベルな魔法でもその水準での高いレベルを見て見たいとは思っていた。僕の回りには居ないし。ギルドの中でもおそらく誰も知らないが僕が最高レベルだと思う。


「リック、どうも君の詠唱は妙だと感じる部分があるのだけど」


 全く子供らしくない優秀な奴だ。ウィリアム・ノートン。家柄は申し分ない両親とも魔法高等機関の研究者。サラブレッド。実践においてはどうやっても僕のNO2なのだが、僕は彼を高く評価してた。ただの2位じゃない。桁違いの2位。可愛そうな奴だ。間違いなく彼は魔法の神童。自分で言うのもなんだが、相手が悪かったっと思う。ただ彼の欠点は優秀すぎた。どうしてもコネを作りたから仲良くしてたが、正直彼は距離をとりたい面があった。僕の実力について違和感を覚えてるから。ただ彼からは得るものが多かった。僕はこちらの世界の魔法の土台はそれほどは深く考えてなかったから。彼のおかげで分かったことはこの世界のズレはこの世界の言語で汚染されてると言う結論に至ったから。僕はこの世界の呪文を嫌ってて適当に接してるからそこまで考えた事がなかった。でも彼は逆にこの世界の言葉が何故か呪文として変な進化をしてると考えていたようだ。僕と全く発想が逆だ。この訛りは確かにこっちの言葉と日本語が混ざったせいだ。文法も誤字も何かも言われて見るとこの世界の言語で考えてみると分かる。僕が嫌っていたから適当だったのもあるけど、こいつ頭良いなと思った。だってまだ10才にもなってないんだぞ…。


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