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邪悪なる白き勇者  作者: ゼルマン れる
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第一話 異世界からの訪問者

第一話 異世界からの訪問者


side ソーマ


 俺は、なんで全裸でツルペタ少女の前にいるんだ?俺はツルペタには興味ないし、みられて興奮するたちでもないぞ!だから、ツルペタ少女のお祖父ちゃんかな?そんなに睨むのやめて!物凄く怖いから!これは下手に動いたら殺されそうな目をしてるよ!まぁ、全裸男が孫の目の前にいたら当然の反応か…。

 いやいや、そんなこと考えてる場合じゃない。落ち着こう。深呼吸するんだ。


 すぅ。はぁー。


 …少し落ち着いた気がする。よし、何故こうなったか振り返ってみよう。何か思い出すかもしれないし。たしか、いつものようにコンビニで唐揚げ買って家に帰る途中だったんだ。そしたら突然、何かの声が聞こえて光に包まれて。そして気づいたら真っ暗なここに…やべぇ、なんにもわかんねぇ。

 さっき明かりがついたときに周りをみたけど変な模様やらみたことない文字らしきものが一杯かいてあるし、明らかに何かの儀式してましたって感じだよね?しかもそれらの中心らしき場所に俺がいるし。なに?何かのオカルト教団にでも捕まったの?もしや、全裸にされて生け贄にされようとしてたのか!?

 でも、それなら目の前にいる二人があそこまで警戒したりしないよな。自ら脱がしながら、不審者を見るような目で見てくるとか理不尽すぎるだろ!?。

 それに第一、ツルペタちゃんとお祖父ちゃんがそういう風な怪しい人には見えないんだよな。いや、ツルペタちゃんは真っ黒なローブ身に付けてフードかぶってて怪しい気がするけど、フードから見える顔は幼くかなり可愛いくて外国人ぽくみえる。それに、ツルペタ具合から言っても中学生くらいだろう。そんな中学生くらいの子供がそんなことしてるとは思えないしな。お祖父ちゃんはスーツを着ていてきっちりした身なりをしてるし。あっ、でもよくみるとスーツってよりドラマとかでよくみる、金持ちの執事が着てそうな少し装飾のついたものみたい。あまりブランドとかわからないけど、俺がみても結構上質で高そうなのがわかる。勝手なイメージだけど、オカルト教団にいる人が着るとは思えない。


…。


 やべぇ…。考えに集中してたら思わずお祖父ちゃんと睨み合う形になってたよ…。なんだか殺気的なものがより強くなった気がするよ。

 どうしてこうなったかを考えるよりも、やっぱりこの状況を先に打破しないとヤバイな。本気でお祖父ちゃんに殺られそうだし、どうしたものか。

 よし!少しでも警戒心解いてもらうためにも、まずは自己紹介しよう。そして怪しくないことを説明しよう。話し合えばわかってくれるはずだし、わかってくれればここがどこか教えてくれるだろうし。あわよくば助けてくれるかもしれないしな。うん、これでいこう。

 でも、すごい、話しかけづらいなぁ…。お祖父ちゃん怖すぎるんだよ。少しでも動こうものならすぐさま排除されそうなオーラ出てるし…話しかけるのやっぱりやめようかな…。いや、でもこのままでいる方がよっぽど不味いんだ。勇気を出して言うんだ!俺!ファイト!俺!お祖父ちゃんのプレッシャーなんかに負けるな、俺!


「えー…あー…その…初めまして。富野 颯天です」


 まずは、第一歩。よくいったぞ、俺。よし、このままこの勢いでたたみかけよう。


「あの、自分は全く怪しいものじゃなくて。いや、全裸で十分怪しいかも知れないですが、ほんとに怪しいものじゃないんです。気づいたらここに裸で倒れていて」


 なんだか、言い訳っぽくなったけどまずはよしかな。これで警戒を解いてくれたらいいんだけど、無理だろうなぁ。とりあえずは、相手の出方次第か。どうなろうと、真摯に怪しくないと訴えることしかできないけど。さて、ツルペタちゃんとお祖父ちゃんはどう出てくるかな?


………。

……。

…。


 なんで無言!?ちょっとその反応は予想してなかったわ…。こっちがどんな反応していいかわからないわ!それに、なんかすげぇ怪訝な顔されてるし。なんか変なこといったかな?いや、気がついたら全裸で倒れてましたって、十分変なこといってるけどさ。どうしよう、余計に自分を追い込んだ感じか?困ったな。


「☆£§@$¥&」


 …うん?お祖父ちゃん?完全に日本語じゃないよね。確かに二人とも顔つきは外国人ぽかったけど、まさか日本語がわからないとは。そりゃ、日本語でしゃべられても怪訝な顔するわな。だって意味がわからないんだし。でも、困ったな。言葉が通じないんなら説明できないし、どうしたものか…。


『貴方は何者ですか?どこから入ってきたのです?』

「…えっ?」


 な、なんなんだ。あのお祖父ちゃん。脳内に直接喋りかけてきた!?どうなってるんだよ!もしかして、真面目にオカルト教団の方?しかも本物の…。ヤバい。ヤバすぎるよ!と、とりあえず、会話できるみたいだしもう一度自己紹介から。


「えーと、初めまして。富野

颯天です。あの、気がついたらここに倒れt …」

『貴方はバカなのかしら?言葉が通じないからこうして直接話しかけてるんでしょ?あなたも同じように直接話なさいよ』


 うおっ!?ツルペタちゃんからもテレパシーが!?二人とも超能力者なのか!?てか、貴方も直接ってどうすれば?俺は、超能力もってないんですけど。とりあえず、やってみようと自己紹介を念じてみたけど伝わってる様子ないしな。本当に困った…。


side end

 

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