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プロローグ
誰がこんなことを言い出したのだろう
面白半分でこんな所来るんじゃなかった
そうすれば私達がこんな目にあう事にはならなかった。
ああ、もう足が痛くなってきた。
私の人生はここで終わりなのかな…
嫌だ、まだ…死にたくない…
けれど、もう…
ああ、ほら来ちゃったよ。
ユラユラと鬼が私に近づいてくる。
「…ゲームオーバーダヨ」
鬼はそう言い、持っていた鎌を私目掛けて振りかぶった。
その瞬間が私にはスローモーションに見えた。
ああ、こんな事になるならちゃんとアイツに気持ちを伝えておけば良かった。
だけど、もうアイツは此処には居ない。
もう何もかも全て遅い。
私は静かに目を閉じ、短い人生に幕を閉じた。