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プロローグ
キキノヤシノリ。その女王の名前を聞くたびに俺はあの日々のことを思い出す。
希望を見据えて絶望と戦ったあの日々を。
仲間を日々に飲み込まれながらも俺は…。
この世界が平和だと言うのなら、それは世界が狂ってる。あんたは平常だ。安心しろ。
あの時ああすれば。そんな後悔飽き飽きするほどしてきた。
さあ、話そうか。これは真実を話す物語だ。女王や俺の仲間から聞いた話も参考にしてある。
あんたが俺の話から何を見出すのか知らない。だが何を見つけ出したとしても間違えじゃない。
それじゃあ、聞いてくれ。俺の人生を。