表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

いつだって隣に君がいて

作者: 蒼海悠

「あのさ!」

話し下手な君のその「あのさ!」からいつも何かが始まった

「あのさ!今度海に行こうよ!」

僕は上手く泳げないのに

「あのさ!星が見たいな!」

僕は望遠鏡なんか持ってないのに

「あのさ!スキーがしたいな!」

僕はスキー用品なんか持ってないのに



君と僕はいつも一緒にいたのに、君と僕は正反対だったよね

いつでも笑顔で、いつでも元気いっぱいで

僕はめんどうくさがりで、僕は何にも出来なくて

君は皆から愛されて、僕は皆から馬鹿にされて



僕はずっと、君が眩しかった

僕はずっと、君が好きだった

僕は弱くて卑怯だから、君は僕に気を遣っているものだと思っていた

僕は弱くて醜いから、知ったフリして君を遠ざけていた

僕が弱くて……、僕は君を殺してしまった



大好きだったのに、君を愛していたはずなのに

僕が自分から逃げ出したから、僕が君から逃げ出したから

君は逃げる僕を追いかけて、君は死んでしまったんだ



君に会いたいよ、君が大好きだと伝えたい

君に会いたいよ、君の笑顔が見たいんだ

君に会いたいよ、君に謝りたい



「私は君が大好きだったよ」

それが君の最期の言葉だった



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ