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第3話 急速に深まる仲

 僕と和彦の交際は密かに続いていた。2人でいる事が多くても、今まで親友だったのだから、まだ誰にも怪しまれてはいない。

 別に皆んなに知られても良いのだけど、小学生の自分達は冷やかされる対象なので、知られて良い事は無い。


 5月になり、再来週には運動会がある。世界中で大流行したコ◯ナウイルスのせいで、今でも保護者の見学人数に規制が設けられ、保護者は1人だけしか見学に来れない。家族皆んなで、テントの下で楽しくお弁当を広げて食べるなんて光景が、今では懐かしい。


 僕達は徒競走や玉入れ、ダンス対決にフォークダンスを踊る。勿論、僕の相手は和彦だ。肩を抱いたり腰に手を回したりする場面がある為、男子全員が和彦を相手に希望した。可愛いから当然だったが、僕は嫉妬してむくれた。

 和彦が他の男子達と次々とフォークダンスを踊って見せ、密着する度に耐えられない胸の痛みを感じて密かに泣いた。

 それに気付いた和彦は、教室の隅で泣きながら体育座りをしていた僕に手を差し出して、「私が一緒に踊りたいのは、瑞稀(みずき)君です」と言ってくれたので、パートナーは僕に決まった。

 僕は和彦が好きな気持ちが高揚して、今すぐにでもキスをしたい衝動に駆られた。


「ダメよ。後でたくさんキスしようね」


「和彦、大好き。愛してる」


「和彦じゃないでしょ?美春(みはる)と呼んでね」


 和彦は、両親から女言葉を話す様に(しつけ)られ始めた。今まで「俺」とか、「◯◯してんだろーが」なんて言う粗野な言葉を使っていた和彦が、今では「私」とか「◯◯してるわよ」とか言うのが違和感でしか無く、和彦には悪いが時々吹き出しそうになった。


 放課後の運動会の練習も終わって、和彦と下校途中に秘密基地に寄った。


瑞稀(みずき)、約束だったわよね」


 和彦は、僕の前で服を脱ぎ始めた。その様子をドキドキしながら見ていた。手で胸を隠している和彦がもどかしくて、口付けをしながら、発育途中の膨らみかけた胸に触れた。


「柔らかくて、気持ち良い…」


 僕は和彦を押し倒すと、その胸に唇を当てて吸ってみた。これが女子の胸だと思うと興奮して、我慢出来ずにむしゃぶり付いた。


「あんっ、あっ…」


「気持ち良いの?」


「うん…何だか変な感じ。ちょっとくすぐったいけど、ムズムズする感じ…」


 僕は和彦のスカートを(めく)ると、パンツに手を掛けた。


「ダメ…」


「何だよ、ここまで見せて今さら嫌とか無いだろう?清隆(きよたか)は、全部見せてくれたよ」


 僕がそう言うと清隆(きよたか)への対抗心なのか、抵抗するのを(あきら)めたので、一気に足首までパンツを下ろした。

 正直、清隆(きよたか)の身体をマジマジと見せてもらった訳ではないし、触れてもいない。清隆(きよたか)よりも美人の和彦の身体をこんなに間近で見て、更に好き放題に(さわ)れる事で興奮がピークに達した。女子の秘部を初めて見ると、何だか変な感じだと思った。


瑞稀(みずき)、そんなに広げて見られたら恥ずかしい…」


 口付けをしながら秘部に触れていると、濡れて来た。男子が興奮するとアソコが()ち、女子が興奮するとアソコが濡れると友達のお兄さんが言っていたのを思い出した。

 そのまま和彦の秘部を(いじ)っていると、気持ち良さそうに吐息が漏れた。


瑞稀(みずき)…オ◯ニーってした事ある?」


「あるよ。かず…美春(みはる)だって、あるだろう?」


「うん…、良い事を教えてあげる。男の時よりも、女の時の方が気持ち良いんだよ」


 和彦はそう言いながら僕のズボンとパンツを下ろして、僕のモノを優しく手のひらで包んで上下にシゴき始めた。


「あっ、うっ…」


 自分でするよりも気持ち良くて、あっという間にイった。でも僕はまだ精通していないから、射精はしない。和彦の手のひらの中で(しお)れていく僕のモノを更に激しくシゴき出した。


「ああっ、待って、もうイってる。イってるからぁ…」


 直ぐに2回目の快楽の電流が脳内に走り、腰がヒクヒクと砕けた。それでも和彦は止め様とはせずに続けた。


「もう、もう止めて…。和彦ぉ!」


「和彦じゃないって言ってるでしょう!?美春(みはる)って呼ぶのよ!」


 僕は突き飛ばして離れる事も出来たけど、何とも言えない快楽に身を包まれて、本音を言えばもっと感じたいと思った。

 和彦と口付けをしながらお互いの性器に触れ合って、2人とも快楽を味わった。それから秘部に舌を()わせると、「ひゃんっ!」と悲鳴を上げて(もだ)えた。

 和彦が満足するまで続けると、今度は和彦が僕のモノを(くわ)えてくれた。手でされる何倍もの快感に、僕も何度も悦びの悲鳴を上げた。


「もう遅くなっちゃったね。早く帰らないと、親が心配して怒られちゃう」


 親友だった和彦が、1人の女子としてしか見れなくなり、抱きついて何度もキスをした。


「和彦、大好き。結婚しよう」


「馬鹿ね。そんなの無理に決まってるでしょう?お前…貴方(あなた)も再来月には女子になるんだから…、それまでの間ね…」


 僕は和彦が好き過ぎて、女子になんかなりたく無いと泣いた。ずっとこのままでいられたら幸せなのに、そう思っていた。


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