第14話 デビューの日
「皆んなー、今日は来てくれて、有難うー!!今日は待ちに待った、Sweet Starsの…デビュー記念コンサートです!!」
そう、今日は遂に僕達がSweetStarsとして、新たな船出となるデビュー記念日だ。
しかも今日は、七夕…。そう、僕の誕生日だ。社長がデビューの日を、僕の誕生日にしたら、更に盛り上がるだろうと言って決まったのだ。
しかも武道館でのデビューコンサートだ。武道館は、車椅子席を撤去すると14501人収容可能で、車椅子席を撤去しなければ14321人が収容出来る。だけど、機材やら設置する為に座席を潰す必要があり、抽選で10000人限定としてチケットを販売された。
チケットの当選倍率はおよそ500倍で、500万人くらいが応募してくれた事になる。今日は水曜日だから、コンサートに来てくれた人達は、お仕事の休みを取ってまで来てくれた事になる。
「HALー!」
「Mizukiー!」
「RINKAー!」
それぞれに対して絶叫に近い歓声が湧き起こり、僕達に声を届けてくれた。僕達それぞれに、ファンがちゃんと付いてくれているんだと安心した瞬間だ。
歌は1曲しか無いので、間を持たせる為に30分くらい、ここまでの道のり的な話をした。それから学校生活なども話した。
デビュー曲を歌い切ると、一気に緊張が解けて、美春も春美もやり切った感の笑顔が出た。
その後は、1万人とジャンケン大会を行って、3分の1になるまで勝負は続いた。そして3千人を3等分して、僕達にそれぞれ千人ずつ並んで握手会が始まった。
1人の持ち時間は10秒だが、それでも千人終わるまでは単純計算で、3時間はかかる計算になる。
最初僕は、3人とも順番に1万人と握手するのかと思った。すると美春から「馬鹿ね、1人10秒でも1万人終わるまで27時間以上かかるわ。休憩も無くて、飲まず食わずでね。握手し終わる前に倒れるわよ」と言われた。
「頑張ってね、応援してる」
「有難う御座います」
「可愛い。大好きです」
「有難う御座います」
僕は、馬鹿の1つ覚えの様に「有難う御座います」しか言えなかった。せっかくファンの皆んなと触れ合える数少ないチャンスだったのに、彼らだって何度も僕達と触れ合えるチャンスなど無いだろう。それなのに、もっと気の利いた言葉は言えなかったのだろうかと、終わってから後悔と反省をした。
「だったらそれを、ちゃんと言葉にして発信したら?言わなきゃ相手に伝わらないし、今日来てくれたファンの中には、流れ作業みたいに感じて寂しい思いをした人もいるかも知れないわ」
マネージャーに言われると、心配になった。
「そうだよね、仕事や学校を休んでまで会いに来てくれたファンだものね。大切にしなきゃ」
春美は、興奮冷めやらぬ様子で言った。
「あなた達は発展途上で、今日出航したばかりのド新人よ。それなのにこんなに沢山のファンが来てくれたの。感謝しなきゃね」
マネージャーは春美の意見に賛同して、「謙虚さこそが日本人の美徳」だと言い、「この初心を決して忘れないでいて欲しい」と言った。
「はい、それでは反省会を兼ねた打ち上げはここまで。今からは、楽しく飲み食いしましょう!」
わぁっ!と喜びの声を上げた。それから僕達は、スタッフの皆さんに「お疲れ様でした」と声を掛けながらお酌をした。
「どうだった?」
「社長!いつの間に?…えぇ、彼女達は皆んな良い娘ですね。スタッフに可愛いがられると思います」
「なるほどな…。スタッフに可愛いがられるタレントは、“売れる”と言うジンクスがあるからな。これから先が楽しみだ」
社長は自分がいると、リラックス出来ないだろうと輪の中に入らず、そのままそっと帰ったので僕達は知らず、後から社長も来ていたと聞かされた。
僕はポテチを頬張りながら、MyTubeの配信をした。ファンの皆んなが帰った後の僕達の打ち上げの様子をアップし、初めて皆んなの前でデビュー曲を歌って緊張した事、初めての握手会だったので気の利いた言葉を言えなくて、ごめんなさいと謝った。
「うわぁ、さっきまで私も会場にいたよ!帰った後、打ち上げやってるんだ。私も参加したかったな」
「今日デビューしたばかりの中1だよ?気の利いた言葉??ううん、会えただけで、しかも触れる事が出来ただけで感激よ!」
「皆んな良い娘たち。可愛いだけじゃなく、中身も最高!マジ神かよ!!!」
皆んな配信に即リプを付けてくれる。僕達は、嬉しくて感動して泣いた。ファンが応援してくれてる、そう思うと「もっと頑張らなきゃ」と心から思えた。
気がつくと既に深夜1時を回っており、春美は眠くて既に目が潰れ掛けていた。食い散らかした後片付けをしようとすると、後の事はスタッフの仕事だからと僕達は帰らされた。帰りの車の中では、3人とも眠っていた。
「ふわぁ~あ。あれ?いつの間にかにパジャマだ。着た覚えが無いけど…怖っ。夢遊病か!」
寝惚け眼で1人ツッコミをしながら隣を見ると、菜月ちゃんが寝ていた。僕は腕枕にして抱き付いて寝ると、ギュッと抱き締められた。
「ふふふ、寂しかったね」
きっとパジャマに着替えさせてくれたのは、菜月ちゃんだと思い、幸せを感じながらくっ付いて眠った。
「おはよう」
「んっ…」
菜月ちゃんは僕に覆い被さって、おはようのキスをした。僕はそれに応えて背中に手を回すと、パジャマのボタンを外されて胸にしゃぶりつかれた。
「ちょっ…、皆んな見てるから、止めて!」
「誰が見てるって?もう2人しかいないよ」
「えっ?」
頭を起こして周囲を見回したけど、本当に誰の気配も感じ無かった。
「瑞稀が起きないから、妹(春美)とHAL(美春)ちゃんの2人は出掛けたよ」
「酷い、置いてけぼりだ」
「そのお陰で2人っきりだよ。妹達は、気を利かせてくれたんだよ」
そう言うと菜月ちゃんは、服を脱ぎ始めた。
「ちょっ、ちょっと、何脱いでるんですか?Hは絶対にしませんよ?」
「口でしてよ」
「えぇ!?絶対無理です」
菜月ちゃんは、僕を押し倒して好き放題に胸を触り、パンツを下ろして秘部に触れて舐めた。
「うんぁっ!くうっ…」
「気持ちいい?」
「あっ、はぁん…、嫌だ。止めて…んんっ!はぁ、はぁ、はぁ…」
自分でも、感じ過ぎて濡れているのが分かる。クチュクチュ、ペチャペチャと卑猥な音が2人だけの室内に響く音が聴こえ、それが更に快感を増していた。
「イキそう?俺も舐めたんだから、瑞稀にも舐めてもらうから」
「嫌だ…絶対に…しない、から…。ううんっ、はあぁぁんっ、イっ、イクっ…イク、イク、イっちゃう…うぅあぁ…」
頭が真っ白になり、子宮から頭のテッペンまで電流が走った様な快感で、呆然としてヨダレを垂らしていた事にも気付かなかった。
「瑞稀、約束。H以外は何でもするって言ったよね?口を開けてよ」
「嫌だ、泣いちゃう…」
菜月ちゃんはムッとした表情で、そそり勃ったモノを僕の秘部に押し当てた。挿入れられると思って、僕は青ざめた。
「ダメ!絶対にダメ!挿入れたら絶交する」
「良いよ。まだ中学生の瑞稀とヤレるなら、逮捕されても良い」
僕は怖くて泣き出した。
「馬鹿、泣くなよ!冗談に決まってるだろう?」
菜月ちゃんは僕に優しくキスをして、胸を触りながら秘部に当てて、腰を動かし始めた。菜月ちゃんのモノで僕の秘部が擦れる度に、気持ち良くてイキそうになり、背中に爪を食い込ませて絶頂を迎えると、少し遅れて菜月ちゃんは射精をした。
「はぁ、はぁ、はぁ…素股初体験だったけど、瑞稀の肌がスベスベで柔らかくて気持ち良かった」
「もう酷い~、僕を泣かしたぁ」
「ごめん。もうイジワルしないから。愛してる瑞稀…」
「…満足出来た?」
「満足?全然足りない。全然足りないよ。もっとしたい」
「2人とも帰って来るかも知れないから、こんな所見られたらヤバいでしょう?」
「え?俺は平気だけど?」
「アレを妹に見られても平気なの?」
「平気だよ。だって、皆んな元男子だろう。自分のは見慣れてただろう?瑞稀は1人Hとかした事無かったの?」
「えっと…あります…」
「なら良いじゃん。俺が咥えて欲しい気持ち、分かるよね?」
これが性転換症を発症した彼らの、性交経験率が高い理由だ。かつての自分の性器を見慣れているから抵抗が少ないし、男子だった時は女子の裸に興味があった。自分が女子になったら、男子達が自分をそう言う目で見る気持ちが分かるので、受け入れ易いのだ。
「気持ちは分かるけど…だから出来ないの。自分のアレを咥えるって考えると無理よね?いつか覚悟が出来るかも知れないから、それまで待って欲しい…」
「じゃあ、してくれる可能性はあるんだ」
僕は少し考えてから、頷ずいた。菜月ちゃんから後背位でしたいと言われ、四つん這いになった。
「うっ、めっちゃ良い。これ、めっちゃ良いよ瑞稀!あぁ、もうイクっ…」
それでもまだ菜月ちゃんは満足せずに、3回目は僕に抱き付いた状態で腰を振ってイった。その直後に美春達が帰って来てしまった。
「嘘っ、ヤっちゃったの!?」
「してない!してないよ!す、素股だもん…」
「ふ~ん、可愛い顔して瑞稀もエロいよねぇ」
「お兄ちゃんとして気持ち良かった?」
僕は答えず顔を真っ赤にして、シャワーを浴びに行った。菜月ちゃんは、妹と美春に見られて興奮したのか、アレをそそり勃たせた。
「妹の前でおっ勃てるなんて、マジでヘンタイじゃん!」
そう言いながらも2人はガン見して、物欲しそうに見ていた。
「美春ちゃん、挿入れちゃう?」
「嫌だぁ。私、彼氏いるもん」
「じゃあ春美、する?」
「アホでしょ?兄妹でするわけ無いでしょうヘンタイ兄貴!見境無しか!」
菜月ちゃんは、僕がシャワーを浴びている所に入って来た。
「瑞稀~、2人にイジメられたよぉ」
「何言ってるの。全部聴こえてたんだからね?浮気者!もう口聞いてあげない」
僕はプンプン怒って浴室から出た。それから3人で菜月ちゃんを無視していると、「本当にごめん。調子に乗り過ぎた」と言って泣いたので、許してあげた。
仲直りに、皆んなでテレビゲームをして楽しんだ。普通に外に出て歩くだけで騒ぎになるから、基本的にインドア派になってしまう。
まぁ僕はオタクの部類に入り、普段も家でゲームするかアニメを観て過ごすだけなので、別に苦にならないけど、美春達はそうでは無いので、外に出たくてストレスが溜まってるみたいだった。




