5話
―冒険者ギルドー
プレース「さて、どこ行くかなぁ」
受付「要件が無いのであれば席からお立ちいただいて良いですか?」
プレース「いや、聞いてるんだけど」
受付「ここは依頼を受ける場所であって、相談所では無いのです。依頼を見れば自ずと必要なものなどは見えてくるで
しょう。次の方どうぞー」
プレース「はいはい、わかりましたよ」
―
プレース「どうしたものか…犬探しに討伐…やっぱり討伐だろうなぁ。スライムは…ない」
「しけた顔してどうしたんだ?」
プレース「何を討伐しに行こうかなぁと」
「それなら適当に狩って素材だけを売るだけでも少しの金儲けにはなるぞ」
プレース「ああ、ならテキトーにやってても良いのか」
「そう言うことだ」
プレース「おっさんありがと」
「どういたしまして」
―
プレース「スライムしかいねぇなぁ…」
手当たり次第狩りをしてもスライムしかおらず、魔石しか手に入らない。
袋の中にはスライムの魔石が32個。しかも雑魚ばかり。
プレース「見当たらないなぁ…スライムも一発で倒せるから面白みもあんまねぇし…」
―
受付「銀貨15枚になります」
プレース「やっぱり当たりがないと少ないな」
受付「そんなものです。南下していけばもっと良い依頼がありますよ」
プレース「そうかぁ…」
『伝令!西のダンジョンにボスが発生!至急参られたし!伝令!西のダンジョンにボスが発生!至急参られたし!』
プレース「なんだ?」
受付「ダンジョンという魔物の巣窟に不定期的に主が現れるんです。そのボスを倒す緊急依頼がもうすぐ出ます」
プレース「それ報酬は?」
受付「主にも強さの段階があるので何とも言えないですが、少ないくとも金貨1枚は出ます」
プレース「その依頼受ける!」
受付「受けるためにはパーティーを組んでもらわないと」
プレース「一人じゃダメなのかぁ…」