2話
プレース「ったく、なんであんなに人が寄ってくるんだか」
「兄さん顔がいいから懐かれたんじゃないかい?」
プレース「男から好かれても嬉しくはないぜ」
「そうかそうか、そろそろダンドラに着くぞ」
プレース「いやー。たまたまダンドラに行くおっちゃんが居てくれて助かった」
「荷物の一つや二つ増えても変わらんわ」
プレース「ありがたいね」
―
プレース「ここの自警団はどこにあるんだ?」
「そのまま連れて行ってやるよ」
プレース「おっちゃんさすが」
「ただ、荷下ろしは手伝ってもらうぞ」
プレース「任せておけ」
―
プレース「そんじゃおっちゃんありがとな!」
「こっちこそ助かったわい。またな」
プレース「おうよー!」おっちゃんに大きく手を振う。
―
自警団の前に行き、門を叩く。
「何用ですか?」
プレース「自警団に入りたくて」
「受付終わっちゃったんですよねぇ」
プレース「そこをなんとか!」
「うーん…ちょっと待ってて」
プレース「ありがとうございます!」
―
「団長のゲールだ」
プレース「自警団に入れてください!」
「受付は終わった。この意味はわかるか?」
プレース「それは…まぁ…」
「それじゃ問題ないな?」
プレース「どうしたら入れてもらえるんですか?」
「言葉の意味をわかっていないのか?」
プレース「わかってて言ってるんすよ」
「それじゃ帰れ」
プレース「クッソォ…」