大江山衆
「デビルモンが裏切っただと」
「下級魔族から聖女アティシアの下僕になったという報告がありました。どうなされますか」
デビルモンが魔族を裏切って、アティシアの下僕になったという報告が魔王デスキングの元に届いた。
「ふん、あんな役立たずなんか放置しておいても構わんが、このままでは面白くないのも確かだな。取り敢えず裏切り者デビルモンと聖女アティシアを抹殺せよと脳筋の大江山衆にでも命令しておけ」
「畏まりました」
魔王はデビルモンとアティシアの抹殺を大江山衆に命令した。
アティシア達と大江山衆との闘いが開始されようとしている。
アティシア達に危機が訪れた。
「魔王様から我等に命令が下された。イバラキドウジ、クマドウジ、トラクマドウジ、ホシクマドウジ、カネクマドウジ、直ちにトパーズ王国に向かうぞ」
シュテンドウジが統括する大江山衆がトパーズ王国に向かった。
「我等は魔王軍の大江山衆だ。聖女アティシア達に死闘を申し込む。いざ尋常に闘え」
王宮前の広場で魔王軍を名乗る六人の鬼人が現われて、死闘を申し込んできた。
「デビルモン、大江山衆ってどんな連中なの」
「身体強化しか能の無い脳筋の集団です」
「脳筋の集団なの。余り利用価値は無さそうね。でも肉体労働には使えるかもしれない。皆、脳筋共を生け捕りにしなさい」
「「「「はい」」」」
「貴様が聖女アティシアか」
「そうよ。此処は狭いから、広い場所に加わった移動するわよ」
「良かろう」
【転移】
辺境の草原に転移した。
アティシアはイバラキドウジと対峙した。
「俺は大江山衆の副首領のイバラキドウジだ。首領のシュテンドウジ様から貴様の抹殺を任された者だ」
イバラキドウジがアティシアの抹殺を宣言した。
「笑わせないでよ。貴方ごときが私を抹殺出来ると本気で思っているの」
アティシアはイバラキドウジを挑発した。
「何だと、調子に乗るな」
【身体強化】
イバラキドウジが無属性魔法で身体強化した後に刀を振りかざして、アティシアに襲い掛かって来た。
刀を振りかざすという事は本当に脳筋で特殊な攻撃はしてこないわよね。
【遅毒死】
イバラキドウジが血を吐いた。
「・・・・ど、毒か。卑劣だぞ」
「遅毒だから即死はしないわよ。私は慈悲深いから出来るだけ殺しはしない主義なの。その代わりに従属してもらうわよ。そして肉体労働に従事してね。こき使ってあげるから感謝しなさい」
「・・・・ふざけるな。それでは奴隷ではないか。何が慈悲深いだ。何が感謝だ」
【従属】【解毒】
イバラキドウジを従属させてから、解毒をした。
デビルモンはクマドウジと対峙した。
【身体強化】
クマドウジも無属性魔法で身体強化した。
「薄汚い裏切り者め。聖女アティシアと共に抹殺してやる」
そして槍で突いてきた。
「アティシア様を抹殺するだと」
デビルモンが激怒した。
【麻痺】
「体が動かねえ」
闇属性魔法でクマドウジを身動き出来なくした。
【風牙】
風属性魔法で右腕を切断させた。
「ぎゃぁぁぁ、右腕が」
クマドウジが激痛の為、悲鳴を上げた。
【火炎】
火属性魔法で左腕を焼却させた。
「ぎゃぁぁぁぁ、左腕が」
【凍結】
水属性魔法で右足を凍結させた。
「ぎゃぁぁぁぁぁ、右足が」
【土化】
土属性魔法で左足を土化させた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ、左足が」
「止めは刺さないから安心しな」
「た、頼む。もうやめてくれ」
クマドウジがやめてくれと懇願してきたが、もちろん無視した。
「アティシア様、生け捕りにしました」
「ご苦労様」
【従属】【再生】
クマドウジを従属させてから、四肢を再生した。
マンプクはトラクマドウジと対峙した。
【身体強化】
トラクマドウジも無属性魔法で身体強化した。
「あの世に一気に逝かせてやるぜ」
「返り討ちよ」
そして斧を回転させながら突撃してきたが、隙だらけなので、マンプクは利き腕を斬り捨てた。
「指示通り生け捕りにしました」
【従属】【再生】
ガードリンはホシクマドウジと対峙した。
【身体強化】
ホシクマドウジも無属性魔法で身体強化した。
そして短剣を次々と放ちながら、接近してきた。
ガードナーは短剣を素早く弾いて、ホシクマドウジの腹を斬り裂いた。
「致命傷ではないから安心しなさい」
【従属】【治癒】
ガードナーはカネクマドウジと対峙した。
【身体強化】
カネクマドウジも無属性魔法で身体強化した。
そして金棒を振り回して、接近してきた。
ガードナーは素早く躱して、カネクマドウジの背後に回り、槍で背中を一突きにした。
【従属】【治癒】
【超身体強化】
シュテンドウジが無属性魔法で身体強化した。
それだけではなく、身体を巨大化させた。
「わぁあああ」
シュテンドウジの腕の一振をまともに食らい、デビルモンが吹っ飛ばされた。
「きゃあああ」
マンプクも直撃されて、吹っ飛ばされた。
これは長引かせると不味いわね。
【麻痺】
シュテンドウジの身体を麻痺させた。
「・・・・か、身体が動かない。麻痺か。姑息な手を使いおって」
「ごめんなさい。従属させてね」
【従属】【治癒】
シュテンドウジも従属させた。