第三王子スクスク
私は第三王子のスクスク。
第一王子スカスカと第二王子スキスキは公の場で婚約破棄を宣言して、黒の部屋に隔離されてしまった。
そして孤独に耐えられず、トラウマを抱えてしまい、辺境で病気療養中と発表された。
本来は病死と発表される筈だったが、貴族達から恩赦を望む声が多く、病気療養中に変更された。
実際は白の部屋で療養している。
ちなみに白の部屋とは黒の部屋とは真逆で白く輝いているリハビリ用の部屋の事だ。
第四王子のスケスケは母上の私室で婚約の拒否と聖女アティシアの侍女に求婚して、自室で謹慎となった。
三人揃って暴走なんかしやがって、スカスカとスキスキとスケスケの馬鹿野郎~。
私一人が王族の重責を背負わなければならなくなったではないか。
父上や母上からも暴走するなと注意される毎日だ。
もう我慢出来ない。
失踪してやる。
『暫く旅に出ますので、探さないで下さい』
スクスクは置き手紙を残して、深夜に王宮を脱出した。
結局はスクスクも暴走してしまった。
「アティシア様、スクスク王子が失踪しようと考えています」
「スクスク王子が失踪?何でそんな馬鹿な真似をするのよ。まぁ、理由はどうでも良いわ。ステルス、ヘンミ、スクスク王子を監視しなさい」
テレパスの念話により、スクスクが失踪しようとしているのが判明したので、ステルスとヘンミにスクスクを監視させた。
「アティシア様、スクスク王子が本当に失踪しました。ステルスが現在追跡中です」
ヘンミが連絡の為に戻ってきた。
「ヘンミ、デビルモン、直ぐにステルスと合流して、スクスク王子に気付かれずに護衛しなさい」
まさかスクスクが本当に失踪するなんて。
取り敢えずステルスとヘンミとデビルモンにスクスクを護衛させた。
「スクスクが失踪したですって」
アティシアは王妃にスクスクの失踪を伝えた。
「王妃様、ご安心下さい。私の配下の者達が護衛としてスクスク王子に張り付いています。それに今の処は誰にも気付かれておりません。視察に出発された事にすれば良いのです。私も護衛達と共に直ぐに後を追います」
「分かりました。スクスクは視察に出発したと発表しましょう」
こうしてスクスクの失踪は隠蔽された。
しかし本人はその事を知らない。
知らぬが仏である。
「乙女と奈女留は王宮で留守番です」
「ええ~、奈女留と留守番なんて嫌ですよ」
「はい、留守はお任せ下さい」
乙女は不満そうな返事をして、奈女留は嬉しそうな返事をした。
あぁ、奈女留と二人で留守番なんて最悪よ。
絶対にスケベな行為をしてくるに決まっている。
『乙女さん、二人っきりですね。全裸で身体を密着させて構いませんか。全身を舐め回しても良いですか。それともXXXXXとかXXXXXをしようかな』
乙女はベッドに寝っ転がりながら、艶かしい想像を膨らませていた。
ふふ、乙女さんと二人っきりで留守番なんて最高です。
必ず私達の関係を強くしてみせます。
『乙女さん、二人っきりですね。全裸で身体を密着させて構いませんか。全身を舐め回しても良いですか。それともXXXXXとかXXXXXをしようかな』
奈女留はベッドの上で自慰をしながら、淫らな妄想に浸っていた。
「スクスク王子」
「うわぁ、びっくりした。あれ、聖女アティシア、見習い聖女ルキナ、マンプク子爵令嬢、近衛騎士のガードリンとガードナーじゃないか」
「驚かせてしまい、申し訳ありません」
「どうしてアティシア達が此処に居るんだ」
「もちろんスクスク王子の後を追いかけて来たのです。此処からは私達が護衛致しますので、ご安心下さい。それからスクスク王子は視察に出発した事になっております。失踪の事は私達と王妃様以外には誰にも気付かれておりません」
「・・・・分かった。苦労を掛けて悪かった。直ぐに王宮に戻る」
「それには及びません。このまま旅を続けましょう。視察なのに直ぐに王宮に戻ったら、変に思われます」
「分かった。宜しく頼む」
こうしてスクスクの視察は始まった。




