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俺は彼女と最後の話し合いをするために、彼女をいつもの待ち合わせ場所に呼び出した。
いつもと同じように、俺が二本目のタバコに火をつける頃・・・約束の時間からきっかり15分後・・・に彼女は現れた。
いつもと同じように俺の車の助手席に乗り込んだ君は、俺の口からタバコを取り上げると、そっとそれを自分の口にもっていき、一息深く吸い込んだ。
俺と彼女のデートコースは、ほとんどいつも同じだった。
どこへ行くか、という目的地は異なっていても、食事をして、店を代えて軽く酒をたしなみ、そして最後にホテルへ行くか、どちらかの家へ行って二人だけの時間を楽しむ、というパターンは同じだったのだ。
あなたが小説にして欲しい歌はなんでしょう?