37.ちやほやされたい売り上げ確認
「疲れました。」
「疲れたねー。」
「2人ともお疲れ様。」
21時を迎えお店に出ていた3人は皆疲れが見えていた。
NPCも疲れてるみたいだしこんなの見たら過重労働なんてさせられないよね。
「みんな本当にお疲れ様。私が出れればもっと楽になるのにごめんなさい。」
お店に下りた私は自分の不甲斐無さに自己嫌悪に陥る。
「まぁミィが出てもパニクって役に立たなさそうだし別に大丈夫よ。」
サラッとひどい事を言われた気がする。事実だけど。
「そうだ。アリナさん相談なのですがこの状況で2人で回すのは少しキツイので人を増やして欲しいのですが大丈夫でしょうか?」
リリちゃんが提案してきた。確かに今日のことを考えると人を増やすのは必須だと思う。
「そうよね。今日の勢いを維持するとは思わないけどこれを2人で回すのはちょっとキツイわよね。」
「ありがとうございます。私の知り合いで働けそうな子が居るんですけど今度会ってもらっていいでしょうか?」
「いいわよ。それなら連れて来れる日に連れてきてもらってもいいかしら?」
アリナも乗り気のようだ。
「わかりました。ナナ、申し訳ないけどちょっと走ってカリンを呼んできてちょうだい。」
「わかった!」
そう言うとナナちゃんがすごい勢いで走っていった。
「すごい行動力ね。」
アリナが少し驚いたような声を出す。
「そういえばいつもならログアウトする時間だけどミィまだ大丈夫なの?」
確かにいつもならもうログアウトしてる時間だけど今日はまだログアウトする気はない。
「大丈夫。新しい子も来るみたいだしもう少し居るよ。」
「じゃあナナちゃんが戻ってくるまでに売り上げの確認しましょうか。」
そう言うとアリナがウィンドウを開く。
「売り上げってそうやって確認できるんだ。」
レジ開いてってのを想像してたからちょっと意外だ。
「ゲームだからね。面倒な事はだいたいシステムがやってくれるのよ。」
こういうのはゲーム様様だね。
「で……売り上げはっと……うわぁ。」
心なしかアリナの顔が青ざめてる気がする。
「どうしたの?なんかまずいことでもあった?」
もしかして赤字とか?いやそんな事ないと思うけど。
「いや……売り上げが200万G超えてるの。私が70万でミィが140万。」
は?いや確かに途中商品が足りなくなって死ぬほど補充したけどそれにしても200万って。
「売り上げだから純粋な利益ってわけじゃないけどミィの素材なんてほぼ時給自足なんだから利益もすごいことになってるんじゃないの?」
確かに私は採取したものを売ってるから利益はすごいことになってそうだ。
「えーっとまずアリナに返すじゃん?あとそれから畑も拡張したいな……えっとあとはそれから……。」
突然の大金に頭がバグってしまって考えがまとまらない。どうしよう。
「落ち着いて。別にすぐに使い道考える必要なんてないんだから後日考えればいいわよ。」
それもそうだ一旦落ち着かないと。
「それにしても140万って……もっと素材集めないとまずいけど採取する時間で潰れちゃうのは嫌だなぁ。」
庭にはまだスペースがあるから池でも作ってツノウオの養殖でもしようかな……リポップ条件調べよ。
「在庫の有無はもう仕方ないから手間のかかるやつは置ける時に置いとくとかでいいんじゃないかしら?」
そうか常にある必要なんてないんだしそういう手もあるか。
「なんにせよ明日からまた考えないとだよね。」
ひとまず明日は学校で開店中の補充はできないから今日はログアウトする前に出来るだけ錬成しておこう。
嬉しいけど先行きに不安を感じているとお店のドアが開いた。
「カリンちゃん連れてきたよー!」
どうやら新しい子を連れてきてくれたようだ。
さて一体どんな子なのかな?
次の更新も2日後を目標にします。
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