15.ちやほやされたい初披露
【錬金術は】新しい装備を作ります!【次のステージへ】
「本当に私も一緒にいていいの?」
アリナが聞いてくる。
「はい。この衣装作ってくれた人って紹介したいのでできれば一緒にいてほしいです。」
こんな素晴らしいものを作ってくれたんだから紹介しないとバチが当たるってものだ。
「じゃあ紹介されたら出るけど基本はカメラの後ろから見てるようにするわ。」
気を遣ってくれるところも優しいと思う。
「わかりました。それじゃ名前紹介したら出てきてください。」
「わかったわ。」
「それじゃ放送開始……っと。」
「みんなこんミィ。今日も錬金術やっていきます。」
〈こんミィ〉
〈なんか装備変わってね?〉
〈めっちゃ可愛くなっとるやん!〉
〈生意気感増してる〉
やっぱり食いつくよねー。うん!爆速で流れるコメントで気分がいい。
「やっぱりそこ気になるよねー。いやね。私が可愛いから装備を作ってくれた人がいてね!やっぱり可愛いは正義ってやつなんですよ。」
〈調子乗んな〉
〈お?支援システム解禁してるやんけ〉
〈それま?ちゃんとマッマに相談したんか?〉
「支援システムはちゃんと両親に許可貰ってるよー。まぁおまけ程度みたいなもんでしょ?それより……。」
¥10,000〈初支援記念〉ユーリ
¥50,000〈生意気なミィちゃんに小遣いや〉さばるにゃー
¥2,000〈べ、別にアンタのためじゃないんだからね!〉勘兵衛
¥7,777〈ラッキーセブンだよ☆〉ラナンキュラス
は?
「はい?いや……え?あの……なんかお金がたくさん書かれたコメントが?あの……え?」
なんか色の付いたコメントが爆速で流れていく。
「ちょっ!やめっ!待ってあのみんな?お金はもっと大事に……あの……ママぁ。」
脳の処理が追いつかない。なんか怖くなって泣けてきた。
〈お前らそろそろ自重汁〉
¥800〈でも支援システムって運営費にもなるんやろ。それに小遣い増えるなら全然良いじゃん〉なむなむ
〈初解禁なんぞこんなもんやろ〉
〈今見てみたら80万くらい流れてて笑う〉
「はちじゅっ⁉︎」
もうだめだ追いつかないお母さんになんで説明しよう。
「はいはい。そこまで!ミィもいつまで固まってんの?」
「アリナぁ……。どうしようこれ。」
〈ファッ!誰やこのお姉さん〉
〈冷静に考えてお嬢の装備作成者やろ〉
¥11,111〈ミィちゃんが抱きついてお姉さんが頭撫でてる……おねロリやん!〉ユーリ
〈体型の差がとても良い味出してる〉
「あぅ……。ちょっと落ち着いた。ありがとアリナ。」
「あんな金額流れてきたらビックリするわよね。まぁミィは可愛いから仕方ないって思わなきゃ。」
そういうもんなのかな?
「えっと……じゃあ気を取り直して紹介するね。新しく私に装備を作ってくれた服飾師のアリナです。」
「どうも。アリナです。可愛いミィに可愛い服を着てもらいたくてミィを探し出した女です!」
〈よくやった〉
〈金髪巨乳エルフか……ええやん〉
〈胸囲の格差社会〉
〈そこはかとない百合のかほり〉
「あはは。みんなありがとね。じゃ私はもう裏に消えるから。ミィもがんばってね!」
そういうとアリナはカメラの外に消えていった。
〈嵐のような姉ちゃんだな〉
〈胸元の開いた服といいセンシティブすぎる〉
〈いかないで〉
「なんかアリナのことばっかりコメント流れてる。まぁアリナは綺麗だし構いたくなるのもわかるけど、君らはもっと私をちやほやするべきだと思うんだよね。」
〈そういうところやぞ〉
〈お姉ちゃん取られた妹みたいでかわいい〉
「ごほんっ!じゃあ話逸れまくったから本題に入るね。今日は昨日図書館で調べた魔力炉を使った錬金術に挑戦したいと思います!」
〈魔力炉とな?〉
〈図書館って使った事ないけどどんな感じなん?〉
〈割と快適だぞ。INT低いと上の方の本読めないけど〉
〈はえーバカには読めないのか。サンガツ〉
「それで鍛冶屋通りから魔力炉を手に入れたのでそれを試します。」
そう言って私は魔力炉を取り出す。
〈スノードームやん〉
〈炉?〉
わかるよ。私もそう思った。
「なんか説明を聞いた感じだと魔力を込めると中の温度が上がるらしいよ。」
〈らしいって……〉
〈ロケハンとかなさらないんですか?〉
「私はいつでも初見プレイを大事にしてるのよ。」
一々反応してたら埒が開かないから作業に移ろう。
「えっとまず中に鉄鉱石を入れて……手をかざして魔力を込める。」
MP 275/275
MP 270/275
MP 265/275
3秒毎に5……結構持ってかれるのね。
「うーん結構MPの消費が重い。」
1分ほど経った頃中に入れてある鉄鉱石が赤くなり始めた。
「えっと確かまずは不純物を取り除くために撹拌するんだっけ?」
ネットで調べたことだが他に手がかりが無いので試してみる。
「魔力操作で形状を変化させる……こうかな?」
MP 165/275
MP 155/275
10も減った……ただ継続減少は無いからこれは魔力の工具を召喚したみたいなニュアンスで良いのかな?
「っ……ほんとMPキツい。」
半球のドームに合わせて手を動かす。すると赤くなった鉄鉱石がそれに合わせて動き始める。
「なるほど……これで攪拌するわけね。」
〈なんかすげー〉
〈MP消費とか凄そうだしやっぱり効率は悪いんかね〉
¥300〈飲み物でも飲んでくれ〉Tom
〈汗かいてきてるし多少は暑いのかな?〉
「じんわりとあったかいくらいだから暑くはないよ。ただ集中しないと操作がうまくできなくて。」
そう。この魔力操作というやつがべらぼうに集中力を使うのだ。
「あれ?中の鉄鉱石の情報が変わってる?」
鉄鉱石 なんの変哲もない鉄鉱石。鍛治職人の基礎であり技術の到達点でもある。不純物除去率47%
なるほど。これで状態を見ながらやらないといけないのね。
そんな事を考えているとMPが切れかかってきた。
「っと。一旦促進剤飲まないと。」
手を離してテーブルの上に出しておいたマナ促進剤を飲もうとすると。
「それくらい私が飲ませてあげるわ。」
アリナがカメラ外からこっちに来て促進剤を口元まで運んできてくれた。
「あっ、ありがと。こんなことさせてごめんね。」
〈キマシタワー〉
〈これはえっち〉
¥30,000〈〉ユーリ
〈無言支援やめろwww〉
「あぁ……ぷっくりとした唇……ほんと可愛い。」
「なんか言った?」
よく聞こえなかったけどなんか言ってたのかな?
「なんでもないわよ。」
「そう?」
その後アリナに手伝ってもらいながらどうにか攪拌を終えた。
魔鉄[可]魔力を含んだ鉄。魔力と共鳴する性質を持つ。品質は普通。
〈なんか知らない素材ができた〉
〈まーたなんかやってるよこの女〉
〈鍛治師だけど魔鉄は別に珍しくないよ。精錬してる時に魔力を込めれば鍛治師にも作れる。普通の鉄に比べて魔力伝導率は良いんだけど、それが補正になってるのか出来上がる武器の攻撃力に結構差が出る。〉
〈本職のコメントあったけぇ〉
「そうなんだ……ひとまず色々試してみたいから何か入れてみようかな。」
魔鉄を取り出し下級薬草を入れ魔力を込める。
ボシュッ
薬草が燃えカスになった。
〈草〉
〈そらそうよ〉
〈アホなん?〉
「いやわかってたよ!なんでも試さないとでしょ?」
そりゃわかってたけどもしこれが正解だったら嫌じゃん?
「困ったな……私が持ってるの草ばっかりなんだよね。」
〈あれなかったっけ?錬金ゴミ〉
〈燃えないとか書いてなかったか?〉
〈燃えないなら熱しても消えないんじゃね?〉
こいつら天才か?
「それだ!いやぁ君らも役に立つじゃん!」
〈お礼なら誠意の見せ方とかあるよなぁ〉
〈上から目線で草〉
〈照れ隠しのツンデレと思えば中々……〉
「あ。いや感謝はしてるよ?なんやかんやトンチキなコメントでも助けられてることあるし。」
〈なら言うことあるよなぁ〉
〈デレてて草〉
〈ミィちゃんに萌えるのんてあってはならんやろ〉
「えっと……その。ありがとう。」
¥30,000〈〉さばるにゃー
¥50,000〈〉アリナ
¥40,000〈〉ユーリ
¥5,555〈〉ラナンキュラス
¥2,000〈〉D.T
ものすごい勢いで色付きコメントが流れる……無記入で。
「お前らやめろっ!つかアリナも何してるの!」
「あーもう!君ら破産しても知らないからねっ!」
私の叫びは虚しく響いた。
見てくれている方々には申し訳ありませんが
ちょっとお仕事の影響で2日ほど更新あけます。
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