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天界で育った少女の物語  作者: 斗瑚
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一日の始まり

天界では昼夜がないが、生身の人間の私は成長を止めないため、しっかりと睡眠を取ることにした。また、体に栄養を送らなければならないので、空腹は感じないが3食きちんと食べた方がいいだろうということになった。


睡眠は、しばらくは眠くなったら寝て、大体の生活リズムを作っていく。体が小さいからお昼寝も大事だよね。


そして食事は、適度な間隔で栄養バランスのとれた食事をとる事にした。


ただ、食事に関しては、記憶にある食べ物しか食べることができないため、キースでの記憶がほとんどない私は、キースの食べ物ではなく、前世の食べ物、つまり地球の食べ物を食べることになる。これに関しては、食べることがもうできないと思っていたから、かなり嬉しい。


ただ疑問に思うことが…エフィに、食材はどこで手にいれるのか、天界では誰も食べないけど、誰が料理してくれるのか聞いたが、ニッコリ笑って「リディ様の為ならば、何でも手に入りますし、どうにでもなりますよ。」だって。


神様の世界だもん。何が起こっても不思議じゃないよね…考えないようにしよう。


さて、天界での私の一日はダウルの“もふもふ”から始まる。私のベッドはとても大きくて、小さな体の私が一人で眠ると何だか落ち着かない。体は眠いのに、なかなか寝つけなかったところ、心配したダウルが一緒に寝てくれたのだ。体の大きなダウルが一緒に寝ても余裕があり、ダウルは私を包み込むように眠ってくれる。前世で生きていた頃はずっと一人だったから、慣れているはずなのに、ダウルの体温がとても安心できた。


「うー。あーよ。」

(ダウル、おはよう。)


「ふぅ~ん。」


ダウルは顔を寄せてくる。


「おはようございます。リディ様。」


私が目覚めると必ずそばにいるエフィ。まさか、ずっとそこに立っているんじゃないよね?と、言いたくなるぐらい、必ずいるのだ。


他にも不思議なことが多々あるが、もう考えることを放棄した私は、服を着替え、食事を終える。すると、タイミングよくエル様が私を迎えに来てくれ、エル様と一緒に精霊の国へ向かうのだ。そして、魔法を学んだ後、食事の時間を儲けて、あとは自由時間となる。これが天界での私の一日だ。


「リディ、行くぞ。」


私の体が宙に浮き、エル様の腕に収まる。


「うー。おーえ。」

(ダウル、おいで。)


「ふぉんっ!」


一声鳴くと、ダウルは私の腕の中に収まった。えっ?体の大きなダウルが私の腕の中にに収まるはずがないって?それがびっくりしたんだけど、ダウルは体の大きさを自由に変えられるんだよ。私、本当にびっくりしちゃった。


初めて精霊の国へ行くとき、ダウルも大きいまま一緒についてこようとしたんだけど、エル様にくっついてないと入れなくて…どうしても一緒に行こうとしたダウルがエル様にくっつこうとしたら、体の毛がね…だからお留守番をお願いしたんだけど、あまりに鳴くから「体が小さければ抱っこしてあげられるのに」って私が呟いたら、みるみるうちに体が小さくなっていったの!しかも小さくなったダウルって、何というか、ホントにパンダハリネズミなの!シュッとしてた鼻はポチャンとなって、少し長かった足は短くなって、癒し系の小動物って感じですっごく可愛いんだから!


「えーぃ。いーまーしゅ。」

(エフィ、行ってきます。)


「行ってらっしゃいませ。」


ダウルを、腕に抱いて、当たり前のようにエル様をタクシー代わりに使っているようだけど、これでも最初は遠慮した。他の精霊さんも迎えに来てくれるから、精霊の王様にわざわざ来てもらう必要はないし、何より精霊の王様に、毎日送り迎えしてもらうなんて恐れ多くてできないって。そしたらエル様、「俺がお前に会いたいんだ。」って…何ですか?これ。私が小さくなければ、一度は経験したい少女漫画の世界ですよ!胸キュンものですよ!悶絶です!


前世では経験できなかった少女漫画の世界を堪能しつつ、私はファンタジーの世界へと飛び込むのだった。

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