新しい認識
更新遅くなってすいません!
次も更新遅くなるかもです...
放課後、織音の家に鷹中と繊月が帰り道によるという話になっていた。
「繊月はまだしも、鷹中の家は反対だろ」
「大丈夫だって」
何が大丈夫なのか分からないが確信の笑みを浮かべているようだった。
なぜ家に来るのかは分からないが、何か必要な用事でもあるのだろうか。
「そんじゃ、行こうぜ!」
一人だけ、とても盛り上がっている。
鷹中のテンションは置いておいて、織音の家へと三人は向かった。
校門を出て小さな公園を通り過ぎて川沿いの道をまっすぐ進んでいると家に着く。
道中に事故などもなく、無事に家に着くことが出来た。
「五十分も毎日この距離を自転車で来てんのか」
ただ一人だけ、息を切らしている人がいた。
鷹中だけが徒歩で、織音と繊月は自転車だったからだ。
「お前ら二人せこいぞ」
鷹中は織音たちに指を指す。
「何を言っているのさ、体育をサボった人がさ」
「そうよ、その罰と思った良いんじゃない」
体育をサボった繊月の言葉には耳を疑うが、鷹中が文句を言う前に家の玄関が開く。
先に、日葉が帰っていたみたいだ。
「お帰りお兄ちゃん、二人も入っていいよ」
日葉は先に鷹中と繊月が来ることを知っているような口調だった。
「んじゃ、遠慮なく入らせてもらうぜ」
鷹中は今にも座って休みたそうにしていた。
日葉も了承したようで、二人を入れる事にした。
鷹中は家に入るや否や、風呂を借りると一言言い残し許可なく入って行った。
織音と日葉、繊月は日葉の入れたお茶を飲みながらゆっくりしていた。
「あいつはなんで風呂の場所知ってんだよ」
確か鷹中が織音家の家に来ることは初めてのはず。
「鷹中さんは何度か家に来たことあるんですよ」
口に含んでいたお茶を吹いてしまった。
「いつの間に」
「これから話す事と関係あるから、あとで話しますね」
これから何かを話すのだろうか。
ただ、鷹中と繊月が気まぐれで遊びに来ただけだと織音は思っていた。
織音が眉間にしわを寄せている姿を見て、日葉は繊月に話を聞いた。
「夏秧さん、お兄ちゃんに何をするのか話さずに来たんですか?」
「いやー、忙しくてね」
愛想笑いを浮かべながら言い訳をしている。
その姿を見て日葉はため息を吐いた。
「シャワーごちそうさま」
と、陽気に鷹中が入ってくる。
「鷹中さん、次からはちゃんと事情を話して連れてきてください」
「ん?もちろんよ」
なぜか親指を立てて笑っていた。
また、日葉はため息を吐いた。
「今から話し合いを始めるから、鷹中さんお願いできますか」
「任せとけ」
そう言って、ズボンのポケットから一つの袋を出した。
その中には砂が入っていて、床にばらまく。
「お前何して――」
「お兄ちゃん、大丈夫です」
「大丈夫って……」
織音が鷹中を止めようと手を伸ばすと、日葉に止められた。
それから静かに見ていると、砂が跡形もなくどこかへ消えた。
「防音、人避けでいんだよな」
「はい、ありがとうございます」
織音は砂が跡形もなく消えて、目の前で妹や友人が意味の解らない話をする、訳の分からない状況に立たされていた。
「お兄ちゃん、今日夢を何か見なかったですか?」
夢と言えば、お姉さんっぽい人に話し掛けられる夢ぐらいだ。
「夢なら見たぞ」
「どんな夢?」
そう聞かれ、覚えている範囲で日葉に説明をした。
「やっぱりか」
繊月が何か勝手に確信していた。
やっぱりってなんだ。
「織音雪、あんたは魔術師になったんだ」
――魔術師?
ここは、アニメの世界か何かだっただろうか。
そんなもの実在するはずがない。
「信じられないかな?今君の目の前で魔術を使っている人がいたじゃないか」
聞き慣れない声がする。
声の方を向くと、白髪でショートヘアの少女が立っていた。
さっきまでこんな少女はいなかったはずだ。
「こいつは俺が説明しよう。俺ら魔術師の中ではブリガンテと呼んでいる。こいつの名前は鷹だ」
「どうも、こいつのブリガンテの鷹だ」
鷹中の紹介の後に本人も挨拶をする。
だが織音は全く理解できずにいた。




