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第15話 深淵の森①

ニーナの登場場面に躓きました。

書き直し3回目です。まだ、納得していませんが、

ストーリー優先で行きます。

 はあ、今日から深淵の森にさしかかる。ここを何事も無く通過できたら王都リーマまで一週間。そうすれば滞在一週間の間に、釣り道具を買える。金なら金貨300枚近くある。仕留めたオークもジェネラルを含めて34体あるから、冒険者ギルドで買い取ってもらえば、十分な稼ぎになる筈だ。貴族の趣味でしかない釣り用の道具がいくら高いと言っても、買えないことは無いと確信している。もう魔物を狩る必要はないので、何も出てくるなよと、心で願いながら御者台で馬の手綱を捌いていると、とうとう、深淵の森の側を通るルートにさしかかってしまった。探索魔法でここに辿り着くまで、深淵の森の内部を15キロほどサーチしていたので、改めて魔物の多い森であることが、よく解った。


 「カムエルさん、いよいよ深淵の森に沿った街道ですね。今、近くには魔物はいませんが、10キロほど森の中は、お祭り騒ぎになってますよ。多分サーベルタイガーだと思うんですが、そいつが、オークの集落を襲っていて、結構悲惨な状況ですね。」と隣に座るカムエルさんに教える。

 「雅か、タクマさん、オークを助けに行くなんて言わないでしょうね。」と返してきた。

 「面白い冗談いわないで下さい。あまり派手に飛ばして走り抜けようとしたら、余計に魔物の注意を引きますので、しずしずと通過してしまいましょう。」と言って、ゆっくりと街道を進む。しかし、50キロサーチで探索してみると、そんなに上手くいかないことが、すぐに思い知らされた。

 30キロ程前方で、荷馬車1台が深淵の森に侵入して行く。どうやら討伐目的の冒険者のようだ。4人のパーティーのようだが、何を狙って森の中に侵入したのか解らないが、彼らの10キロ前方には巨大な魔物の影が有る。サイクロプスか、トロールかちょっと解らないが、そのサイズで間違いない。ご丁寧な事に二匹でただいまお食事中だ。そんな所へ荷馬車で突っ込んだら、デザートをどうぞと言っているようなものだ。ここからいくら急いでも、冒険者たちと二匹の魔物の遭遇には間に合わない。4人が相応の実力者で、魔物を倒せれば何も問題ないが、サーチの表示から見てBランクギリギリのレベルと思える。何とか街道まで逃げのびて来れたら、丁度こちらの到着が間に合うくらいだろう。

 「カムエルさん、30キロ前方で、冒険者4人がトロールかサイクロプスの討伐に深淵の森に侵入しました。只、魔物は二匹一緒ですので、多分、逃げてくると思います。俺たちがこのまま進んでいきますと、逃げてきた彼等と鉢合わせになりますが、その場合は助けますか?」一応、雇い主にお伺いをたてる。

 「その場合は、助けてあげて下さい。でも、その冒険者たちが、魔物を討伐する可能性もあるでしょ。」とポジティブな意見を言ってくれる。俺は引きつった笑いを返した。

 もう一度50キロサーチで探索すると、今度は丁度50キロ周辺に非常に強い魔物の反応がある。どうやら、空を飛んでいるようだ。このまま、冒険者たちと二匹の魔物が戦い始めたら、間違いなく気付かれそうだ。確か、深淵の森ではグリフォンの目撃情報が有ったことを思い出す。間違いなくAランク以上の魔物の反応からすると、グリフォンと判断していいだろう。

 「カムエルさん、またやっかいな情報です。冒険者たちの狙っている魔物の近くをグリフォンが飛んでいます。戦いが始まれば、まず、気付かれると思います。彼らが俺たちの方向にグリフォンを引き連れてくる可能性が強いですね。」と教えると、

 「ええ、グリフォンて本当ですか? 何かの見間違いじゃないんですか?」と狼狽える。

 「多分、間違いないでしょう。」俺は、嘘を言って安心させるつもりもない。

 「タクマさん、グリフォンと戦った経験はありますか? 勝算は?」と聞いてくるので、

 「まだ、一度もありません。親父に聞いた話だと、グリフォンの武器は鋭い嘴と爪で、固有魔法の転移攻撃が、一番怖いと聞いてます。遥か上空から、獲物を見つけると転移して獲物の真上に出現し、爪と嘴で一撃して仕留めるのが常套手段らしいです。まず防ぎようが有りません。只、単体行動しかしませんので、獲物を一匹仕留めたら、他の獲物は無視して巣に持ち帰るので、犠牲は少ないときいてます。」慰めにはならないが、持っていたグリフォンの情報をカムエルさんに教える。

 本当なら、依頼主の安全を最優先し、このまま荷馬車を急がせて、冒険者たちが逃げてくる前に通り過ぎるのが、良いと思うのだが、カムエルさんの性格上それは出来ない。サーチで様子を確認しながら、進む以外ないので、冒険者たちの動きに注意しながら荷馬車を進めた。4人の冒険者たちは、サイクロプスかトロールの居る地点の手前で荷馬車を止め、徒歩で獲物に忍び寄っている。元々、二匹の魔物の存在を知っていたようだが、そこから15キロ程の上空をグリフォンが飛んでいることは、知らないだろう。物理攻撃だけで、二匹の魔物を倒してくれたら、グリフォンに気付かれず討伐出来そうなんだけどと思いながら、観察していたが、派手に遣ってくれました。これは完全にグリフォンに気付かれたと判断した俺は、馬に鞭を入れた。

 

 私はニーナ・レガート、レガート侯爵家の血を引く娘です。父、リカルド・レガートは母マーガレットと共に、13年前領地を視察中に急な病に倒れ帰らぬ人となっていました。まだ、3才だった私は祖父の元に預けられており、以降、祖父母に育てられました。アトキア王国魔導師長であった祖父の指導を受け、12才では、既に火魔法の上級魔法炎の槍を習得し、祖父に教えることが無くなったと言われるまでになれました。魔法学院では、これ以上の教育を受けられないと思い、冒険者養成学校に入学しました。首席卒業することが出来、15才でCランク冒険者として王都リーマの冒険者ギルドに登録しました。同期の卒業生でパーティー『火炎の魔戦士』を結成し一年間実績を積み重ね今回Bランクパーティーにランクアップ出来ました。メンバーは、剣士首席のヤーン、盾首席のサム、そしてリーダーの魔戦士ソフィアである。私を含め4人全員Bランクに昇格したばかりである。本当に自分達が、Bランクの実力を得たのか自信のない私たちは、半年前に遭遇しながら戦うことなく逃げ帰ったBランクモンスターのトロールを仕留めようと、深淵の森に入った。前回遭遇した、岩場にやはり二匹は住み着いていた。先ず、私の炎の槍で足と腕を封じる。そのためには、二本の炎の槍を撃ち込まなければならず、以降の戦力外になりかねない。 炎の槍が二匹の魔物に放たれた。

 獲物の肉を貪っていた一匹は、その炎の槍を右足に受け、片足を失って転げ回り、もう一匹は、自分に放たれたもう一つも炎の槍を、右手のこん棒で叩き落とそうとして、空振り右腕を失う。しかし、トロールには尋常ではない回復力があり、皮も堅いため通常の鉄の剣くらいでは、傷も付けられない。メンバーの三人が剣や槍で傷ついたトロール二匹に襲いかかる。片足を失ったトロールに槍を持った盾役のサムが止めを刺しに行く。残りの二人が、片腕なったトロールをけん制しているようだ。魔術師の私は後方から三人の支援に徹している。驚くべき回復力で、片足を吹き飛ばしたキズがもう塞がっており、両腕を振り回して、サムの槍を防いでいる。もう一匹は、右腕のキズも塞がっているが、こん棒も失い、魔戦士と剣士二人掛かりの攻撃に追い詰められている。ソフィアが炎を纏わせた魔剣で、右足首を切り裂いた。大きくバランスを崩して倒れ込んだ首にヤーンの剣が突き刺さる。直ぐに喉を切り裂かれ、一匹のトロールが痙攣とともに、仕留められた。後一匹、両腕を振り回しサムの槍を防いでいるトロールに二人が加勢に入った時、私は上空に巨大な魔力を感じ、見上げた。何も出来なかった。Aランクモンスターグリフォンが私たちを視界に捕えていた。

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