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Q,やはり区切りが

A,気にしない気にしない。


      *




 タムルグの人通りの少ない裏街で。

 カービンは満面の笑みで忙しなく口を動かしていた。

「いやはや。アッシも一時はどうなることかと思いましたよ。イカサマが見抜かれ、さあ、どうする! という絶体絶命のタイミングで旦那様が現れてくださらなければ、今頃アッシはどうなっていたことか……。本っ当に、掛け値なしで感謝しておりますよ!」

 酒場を出たときと変わらずドガの腕にぶら下げられたまま、カービンは滔々と感謝の言葉を垂れ流し続けていた。ドガはそれに対して一言も答えずに、むすっと黙り込んだまま何の説明もなしにここまでカービンを連れてきた。

「しかし、やはり欲をかくといけませんな。アッシも賭博なんぞに手を出さずに、もっと堅実に稼ぐべきでした。これからはちゃんと心を入れ替えて――」

 ドンッ!

 無言で繰り出された鬼人の鉄拳が、轟音と共に民家の壁にヒビを走らせた。

「カービン。話がある」

「――はい」

 これには口達者な斡旋屋も、素に戻って返事をした。

 ドガはカービンを地面に下ろしてやってから、話を切り出した。

「シルヴィアが攫われた」

「それはそれは……犯人の目星はついておいでですか?」

「この街の子爵らしい。ついでに、子爵の正体は《シャドウ》だ」

「……《シャドウ》?」

「以前、お前が目にした黒い怪物だ」

「まさか!」

 カービンは口に手を当てて驚いた。

 古くからタムルグの周辺で暮らしてきた者にとって、子爵の印象はそこまで悪くはなかった。上流階級というだけで無暗に怨みを持つ連中もいるが、そうでない者たちは子爵の政策は理にかなっており、他の貴族たちと違って、あまり欲を出さないことを高く評価していた。

 市政にほとんど口を挟まず、穏健に暮らす貴族らしからぬ貴族。

 それがタムルグの外で見た黒い人影と同じ、バケモノであるらしい……

 俄かには信じがたい話である。

 目を白黒させるカービンを相手に、ドガは続けた。

「シルヴィアを回収して、《シャドウ》を殺す。手を貸してくれ」

「ちょ、ちょ、ちょっと!」

 カービンは大慌てで手を振った。

「一体、どういう風の吹き回しでございましょうか? アッシを突き放したはずの旦那様からやってきて、バケモノ退治に手を貸せと。しかも、相手はこの街の子爵様ときた! はいそうですか、と答えられるわきゃぁ、ありゃしませんよ」

「報酬は払う」

「そういう話ではございません!」

「戦闘は俺が引き受ける。お前には子爵の館に忍び込む方法と、シルヴィアの監禁されている場所を調べてもらいたい。実行犯は俺一人で充分だ。たとえ捕縛されても協力者のことは漏らさない。これ以上、何をどうしてほしい?」

「ああああっ! 旦那様は根本的にズレていらっしゃる!」

 カービンは地団駄踏んだ。

 どうもこのオーガは人間の街の仕組みを理解していないようだ。

「いいですか? ここは法治国家の街です。基本的に殺しはご法度なんですよ?」

「安心しろ。極力無駄な殺しはしない」

「子爵様を殺そうとするだけで大問題なんです! ここらの路地裏でチンピラを四、五人押し潰すよりも、子爵様一人を片付けるようがよっぽど重罪でございます! オーガの里ではどうなっているかは知りませんが、人間の街ではそうなんです!」

「お前に罪は及ばない」

「ああもう! お心遣いには感謝いたしますが、無理なものは無理なんです! たとえ私に罪が来ないと仮定しましょう。確かにシルヴィア様の居所を調べるのも、やってできない話ではございません。人の口に戸は立てられぬ。あれほどの容姿をお持ちの方は、タムルグにもそう多くはおりませんからね」

「だったら、何の問題が?」

「大アリです! 子爵様の館に忍び込み、さらに人をひとり攫うなんて不可能です! あなたは単身でドラゴンに挑もうとしていらっしゃる! いいですか! 物事にはできることとできないことがございます!」

 カービンは唾を飛ばしながら一気にまくしたてた。

 彼の言葉はおおむね正しい。

 いくら大人しいと言っても、子爵はこの街のトップである。それを余所から来たオーガが、一人で殺そうとする。たしかにドガは強いが、それとこれとは話が別である。ドガの戦車のような強さは、戦場でなら光り輝くだろう。

 しかし、暗殺のような繊細な仕事には向いていない。

 そのくせ、ドガはプロの暗殺家でも顔を曇らせるような仕事をひとりでやろうとしているのだ。厳重な警備網を掻い潜り、少女をひとり救出して、ついでに子爵も殺す。もはや自殺行為である。そんな行いに手を貸せと言われて、首を縦に振りたくなくて当然だろう。

 だが、カービンはふと何かを考えるように顎に手を当てた。

「しかし……その……」

「何だ?」

「その、条件次第では、私も手を貸せないこともありません」

「金か?」

「いやいや。アッシがそんなケチな野郎に見えますかい? ただ、ちょっと旦那の力を借りたい仕事がありましてね。今回の件が終わったあとに、こちらの用事を手伝ってくださるのでしたら――」

「わかった。約束しよう」

 ドガは即答した。

 これには提案を持ちかけたカービンのほうが面食らった。

「仕事の内容も聞かずに承諾なされるのですか?」

「聞いて断ってほしいのか?」

 面倒くさそうにドガが尋ねた。

「いいえ。滅相もございません」

 カービンはきっぱり首を横に振った。

 どうせ仕事の内容を聞いたところでやることは変わらない。だったら、今は早く目の前のことに取りかかりたい。目の前の鬼人からは、そんな気概が感じられた。普段はそっけない態度をとっていても、やっぱり連れの少女のことが心配なのだろう。

 どんな仕事だろうが、二つの返事で引き受けてしまうくらいに。

 カービンは納得顔でポンと手を打った。

「それでは、交渉成立ということに致しましょう」




     *




 カービンは、下調べなら一日で済むと豪語した。

 きっと何かツテがあっての強気な発言だろう。カービンが情報収集と作戦を練っているうちに、ドガは新しい武器を求めてタムルグの街をふらついていた。口うるさい斡旋屋は、できるだけ目立たず宿屋でゆっくりしているように忠告してきたが、ただ待っているだけなど鬼人の性に合わない。

 ドガは煉瓦造りの民家の列を眺めながら、鼻を鳴らした。

 ――人間の臭いか。

 白い石畳の上で足を止め、背後を振り返った。

「出てこい。取って食いはせん」

「…………」

 民家の影から現れた男は、鎧に身を包み、頭に包帯を巻いていた。

 武装しているものの、殺気を纏ってはいなし、腰に佩いた長剣の留め金もかけられたままになっている。そのくせ、警戒心を丸出しにして、こちらの顔色を伺いながらびくびく震えている。ドガはこの兵士からひどくチグハグな印象を受けた。

 兵士はきょろきょろ左右を見渡してから口を開いた。

「ちょ、ちょっと、話がしたい」

「言ってみろ」

「その……なるべく人に聞かれたくない話なんだ。いいかな?」

 そう言って、兵士は猫の額のような細道をさし示した。

 一瞬、《シャドウ》の待ち伏せかもしれないという疑念が頭を過ったが、ドガは素直に兵士についていった。何度となくゴロツキたちから襲撃を受けてきた経験からいって、この男は安全だろう。そういったキナ臭さを感じない。

 ドガには窮屈に感じる路地裏の奥に入ってから、兵士は話を始めた。

「あんたになんて言ったらいいのか……自分でも分からないんだ」

「何の話だ?」

「ほ、ほら。昨日のことだよ。武器屋であんたに殴られて、オレは気を失った。で、そこからは覚えていないんだけど、どうやら目撃者の証言によると、あんたと黒いバケモノが戦っていたらしい。あそこで一体何があったんだ?」

 その言葉を聞いて、ドガはようやく思い当たった。

 目の前の包帯兵士は、昨日の武器屋にいた警備兵である。包帯と、きちんとした装備のせいで気づかなかったが、思い出してみれば、この顔には見覚えがある。気絶していたこの男を助けたおかげで、シルヴィアを敵の手に奪われてしまったのだ。

 ドガは僅かに目を細めて、兵士を見下ろした。

「お前には関係ない」

「いや。こう見えても、一応はこの街の治安維持を任されている兵士だからさ。その、もしも事が事ならあんただって逮捕しなきゃいけないんだよ。まあ、オレはそんなに真面目なヤツじゃないから、率先してやる気はないけどね」

「…………」

 こういうときは、小うるさい斡旋屋が隣りにいてほしくなる。

 ドガは面倒くさい駆け引きが嫌いだった。

 そんな細かいことは、大事なものを持っているやつだけでやっていてもらいたい。すでに人生の大半がどうでもいい鬼人にとってみれば、何もかもが煩わしいだけだ。なるべきことをやり、時が来たら死ぬだけだ。

 ドガは兵士の頭を掴んで持ち上げた。

「《シャドウ》が店主を殺して、俺の連れを攫った」

「いだだだだだ! 一旦タンマ! 下ろして、下ろして!」

 兵士はなりふり構わず大声で喚いた。

 馬鹿らしくなって、ドガは無造作に手の力を抜いた。

「もういい。消えろ」

「んー……ちょぉっとそういうワケにはいかないのさ」

 男は顔を顰めて首を抑えながら、それでも無理に笑みを浮かべて言った。

「べつにあんたを疑っているわけじゃない。むしろ、オレはあんたにゃ礼を言わなきゃいけないんだろ? たぶん。オレの直感がそう言ってるよ。だから、今日はお礼に何かできないかって思ってな」

「お前に何ができる?」

「かわいい女の子を助けたいんだろ?」

「…………」

 ドガは無言で怒気を強めた。

 この男は何か勘違いしている。シルヴィアの正体はドラゴンなのだ。それに、自分は彼女が己の下らない復讐のために必要不可欠だから、こうして苦労してでも取り返そうとしているに過ぎない。

 しかし、そんなことを人間に話しても仕方はあるまい。

「オレにあるのはちょっとした肩書きと、この街での人脈くらいだな。あんまり偉い人には顔が利かないけど、そうじゃない連中となら、たいてい繋がりがある。この街は大きいようで狭いからな」

 そう言って、警備兵は心なしか自慢げに胸を張ってみせた。

 警備隊という一組織に協力してもらえるなら心強いが、力を貸すのはあくまでこの男だけ。となれば、その肩書きの使い方も限られてくる。情報収集ならカービンに任せてある……そこまで考えて、ドガはふっと息を吐いた。

 男の顔をじっと見下ろしながら、確かめるように言った。

「斡旋屋のカービンという男を知っているか?」

「よく街を出たり入ったりしている、詐欺師のカービンかい?」

「そのカービンだ」

 ドガは内心で「やはりか」とため息を漏らした。

 あの自称・斡旋屋は全面的に信用できる人物ではないと感じていた。素人相手にイカサマ賭博を開いていた時点で、もっと言えば、破滅的なドガたちの旅についていこうとした時点で、まともな人間ではないと分かっていた。

 しかし、今は味方の選り好みをしているときではない。

 ドガは鼻の頭を掻きながら言った。

「そいつに仕込みを頼んだ」

「大丈夫なのか?」

 ドガは溜息を吐いた。

「他にアテがない」

「それなら――」

 開きかけた兵士の口を塞いで、ドガは言った。

「お前に頼みがある」

「あ、ああ。言ってくれよ」

「俺が暴れた後の処理を、できる限り穏便に頼む。明日は子爵が消えて、バケモノの死体が出てくるだろう。その後始末をどうするか。警備隊なら多少の融通が利くはずだ。俺は早々にこの街を去る」

 兵士は目を丸くしてドガの手を払った。

「つまり、オレに事件の隠蔽工作をやれと?」

 ドガは当然のように頷いた。

 事もなげにムチャな要求を突き付けてくる鬼人を眺めながら、兵士は額に手を当てた。

「こりゃぁ、ずいぶんと大きな借りを作っちまったようだな。分かった分かった。頼みは聞いてやるよ。あんたがタムルグから充分離れる間くらい、何とかしてみせる。それくらいで勘弁してくれ」

 不承不承といった顔を見せてから、ドガは踵を返した。




     6、



 翌日の空には、まばらに千切れ雲が浮かんでいた。

 昼前の間延びした刻――

 子爵の館の警備に当たっている歩哨たちにとっては暑くもなく、寒くもない、過ごしやすい快適な温度であった。子爵の館は東西に長く伸びた造りをしており、広大な庭のおかげで実際より幾分か背が高く見える。四方を頑丈な城門と深い堀で囲い、その警備網は巷で噂される子爵の人柄からは想像しづらい、さながら本物の城のような風格を醸していた。館の正門を警備していた歩哨の一人が、道の向こうからやってくる二人組の姿を認め、溜息を吐いてから壁に掛けてあった槍を掴んだ。

 フードを被った小山のように大きな男と、彼に付き従う顔に傷のある小太りな中年。

 みずぼらしい二人組はまっすぐ歩哨の待ち構える正門まで進んできた。

 槍を手に取った歩哨はゴミを見るような蔑んだ目で、二人組の行く手を塞いだ。

「子爵様の館に何の用だ?」

 大男のほうが踏み込むのを、小太りの男が片手で制した。

 顔が見えないだけに、大男から発せられる気が恐ろしく感じられる。歩哨は一歩後退し、振り返って仲間たちと顔を見合わせた。いま、現場にいるのは六人だけ。凶暴そうな大男相手にするには少し心もとない……

 しかも、相手は丸太のように太い棍棒を肩に担いでいるのだ。

 ――鬼に金棒。

 そんな言葉が歩哨の脳裏を過った。

 しかし、仕事は仕事。

 街の一般連中よりもいくらか厚い給料を貰っている身としては、それなりの働きを見せねばならない。仮にも、タムルグの街で代々武家として生きてきた血筋を引いた人間が、ここで怯えていては格好の笑いものである。

 歩哨は槍を構えて、再び怒鳴った。

「お前らは何者だ! 子爵様の館に何の用がある! 答えよ!」

「まあまあ。そうカッカなさらずに」

 小太りの男がヒトを食ったような笑みを浮かべた。

 この者なら、歩哨たちも下街の呑み屋で見かけた節があった。そのときは誰も気にしなかったが、こうして面と向かって対峙してみると、慇懃無礼で不気味な男だと感じられた。小太りの男は自分の胸に手を当てて言った。

「アッシはこの街で配送業を担っているカービンと申します。こちらの者は、私の雇った人足でございます。本日は旦那様のご命令により、荷物の運搬にやってまいりました。お通し願えますかな?」

「荷物の運搬? そんな話は聞いてないぞ」

「ははぁ。『内密に』とのお達しでしたので、大方、ごく一部の方にしかお話が伝わっておらぬのでしょう。よくあることです。一応、ご子爵様からの注文書もございますが、お目を通されますか?」

 歩哨の長が代表して注文書を受け取った。

 たしかに、子爵の印が捺された本物の注文書ではある。しかし、どうも注文の品がおかしい。「内密に」という触れ込みなら、下世話な想像が働くものの、果たして本当にあの子爵様がこのような品をお求めになられたのかどうか……

 注文書から顔を上げた歩哨は声を潜めて尋ねた。

「この……注文の品だが……」

「どうか、内密にお願いいたします。ご子爵様もそう望まれております」

「う、うむ……」

 隊長は振り返って部下たちに目で尋ねた。

 彼の部下たちは苦笑いを浮かべながら、ぎこちなく頷いた。

「無くはない……ですよね?」

「確かに……」

「ああ。こんな注文、大っぴらにはできねぇわな……」

「子爵様も人の子でいらっしゃったか……」

 歩哨たちが小声でひそひそ囁き合った。

 ――高級婦人服。

 注文書に書かれた『高級婦人服一式』の文字の破壊力はそれほど大きかった。しかも、服のサイズがかなり小さい。婦人服と書かれているが、この小ささであれば、子供用といえよう。子爵ともなれば、使用人たちに衣服を手配してやる場合もありうるが、今回は物が良すぎるうえに、数が少なすぎる。

 一読して判る。

 これは意中の女性へ贈る品に違いない。

 貴族の趣味はわからないとはよく耳にするが、まさか、あの温厚でお人よしで通っていた子爵様が……幼児愛好家、ロリコンだったとは……。彼の部下たちが受けたショックは相当のものであったことだろう。

 カービンは歩哨たちの顔を見渡してから、気まずそうに肩を狭めた。

「急ぎのご注文ゆえ、お通し願えますか?」

「あ、ああ。これは失礼致した」

 歩哨たちは慌てて道を開けた。

 彼らに頭を下げながら、カービンは大男を連れてそそくさと門をくぐった。

 館の中庭を数歩あるき、それから不意に振り返って歩哨たちに向きなおった。

「ああ。危うく忘れるところでした」

「私たちにまだ何か御用が?」

「左様でございます。ご子爵様に『鬼が来た』とお知らせください。ずいぶんお急ぎの様子でしたので、アッシの到着を今か今かと心待ちにしておられるでしょう。その心配を和らげるために、至急、お伝え下され」

 歩哨たちは気付かなかったが、そう言うカービンの目は笑っていた。

 これから起こる大騒動を、非日常的な空気を味わえるひと時を思えば、笑い声を堪えるだけでも精一杯であった。退屈な日常から外れた世界。

 ――やはりあの御仁は面白い。

 今度はどんな光景を見せてくれるのか。

 正門を背にして再び歩き始めたカービンはにやにや口端を吊り上げながら笑いをこらえた。





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