秘密の庭園
秘密の庭園に閉じ込められた
青空から零れた金平糖色がひとつ
葉っぱの上をころがりおちていく
雨露を追っかける
淡い紫色の雲の下の目覚め
朝日が今日を連れてきた!
きらきら溶け出した日常が
両手からあふれていく
魔法にかけられた世界みたいな
そんな場所にいたいなあ
はちみつ色の陽だまりが
昼下がりを満たす
あの子に内緒でくちづけをした
色つきのキャンディは
甘い甘いさくらんぼの味がした
指先でそっとめくりあげた
絵本のページは夕暮れ一歩手前
ああ、夜が街を覆う前にきみを
きみを見つけ出さなきゃ
星屑がちらつくきみの瞳の奥に
小さな魔法をかけてみたい
落っこちてしまいそうな暗闇が
2人の間を埋めつくしてる
媒介にすぎない言葉なんて全部
夜風が吹き飛ばして
そこにはきみとわたしがいるだけ
光から逃げ出して隠れて
見えなくなった気持ちが
星空の端々に見え隠れするの
きみの指先が空をなぞって
くるくると物語が紡がれる
秘密の庭園にとじこめられた
きらきら色の想いは、永遠に
平和な庭園にながれる時間が
かわいくていいなあって思う。