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第1話 封印の覚醒

こんにちは、クリームです!

この作品『エクリプス:最初の封印』は、もともと英語で書いた物語を日本語に翻訳して投稿しています。

まだ少し荒い部分もありますが、楽しんでいただけたら嬉しいです。

それでは、エピソード1をどうぞ!


封印の目覚め




プロローグ――崩壊の時代


ひとつの世界が生まれる前に、必ず何かが滅びる。


神々が玉座を去ったとき、宇宙は静まり返り、残されたのは――奪われるのを待つ廃墟だけだった。




人類誕生以前の時代-




人類が姿を現すよりも遥か昔、星々を渡る異種族たちが存在した。


彼らの中には、人の姿を模した者もいた。だが、その胸を流れるのは血ではなく――力そのものだった。




その忘れられた時代、運命を決めるのはただ一つ、「強さ」だった。


強大な魔族が支配し、弱き者はただ仕えるしかなかった。


人に似た者たちは奴隷として地下へ追いやられ、神々の遺物を求めて暗闇を掘り続けた。




荒れ果てた大地の下で、彼らは残酷な主のもとに生き延びていた。


だがその闇の底で――反逆の火が、静かに芽吹き始めていた。




地下の影




闇。ツルハシと鎖の音が響く鉱山。


揺れる松明の光の中、奴隷たちは怪物の監視のもとで働いていた。




「ラグ、また遅刻か? まさか新人を使い走りにしたんじゃないだろうな?」


骨をかじりながら、ジャグが言った。




「落ち着けよ。ただちょっと休憩してただけだ。何が起こるってんだ?」


ラグが不敵に笑う。




「上にバレる前に戻れ。痛い目見るぞ。」


ジャグが鼻で笑った。




鎖が鳴り、捕らえられた者たちが列をなして進む。


その中には、目のない男と、口のない男がいた。


近くでは、小さな少女が宝石の入った籠を抱えて歩いていた。


だが足を滑らせ、溶岩の縁で転倒し、籠は炎の中に落ちていった。




怒声が響く。巨体の警備兵が剣を振り上げ、少女に迫る。


少女は膝をつき、震えながら目を閉じた――剣が振り下ろされる。




竜の再覚醒




場面は変わり、巨大な洞窟。


そこには、傷ついた竜が横たわっていた。


その身体は半分が氷に閉ざされ、もう半分は焼け爛れている。


吐息は炎と氷を絡めながらうねり、洞窟全体を震わせた。




「……ここを去れ。」


竜――ヴェルゾリンが低く唸る。




黒衣の男が恐れもなく、一歩、また一歩と近づいた。




「奴らはお前を利用し、鎖で縛り、そして捨てた。……復讐を望まぬか?」




竜は怒りの咆哮と共に、氷炎の嵐を放った。


だが男は微動だにせず、その嵐は闇に呑まれて消えた。




竜の瞳が見開かれる。




男は静かに拳を掲げた。




「共に来い。救いはない……あるのは“正義”だけだ。」




竜は低く唸り、瞳が灼熱の光を放つ。


そして――雷鳴のような咆哮と共に、二人の拳がぶつかり合った。


暗黒の力が洞窟を満たし、空気が歪む。――契約が結ばれた。




こうして封印は破られ、闇はその目的を見つけた。




第2話「反逆の火種」へ続く。


初めまして、クリームサンです!


この物語は、もともと英語で執筆したものを日本語に翻訳しながら投稿しています。


まだ拙い部分もあると思いますが、少しずつ良くしていけたらと思っています。


感想や応援が何よりの励みになります。これからもよろしくお願いします!




――クリームサン



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