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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第十二章 二人の世界

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番外編・ある日のヴァレンティ邸【後編】

番外編前後編の続きです。お茶請けにでもどうぞ。


※多分カリス様はキャラが崩壊してます。

 ……イラァッ……


「……どうして俺のことが気になるの?」


「えっ??」


 間抜けな可愛い顔しやがって……

 俺の気も知らないで……


「あ、いえ、何でもないです」


 俺の雰囲気が変わったことに気づいてアリアが逃げようとする。


 グイッ


「なんで逃げるの」


「えっ、いえ//逃げたわけでは……」


(だってなんか、こういう時のカリス様……意地悪になっちゃうから)


「……ねぇ、どうして俺のことが気になるの」


「カ、カリス様のことが気になるのは……私の旦那様だからです……//」


「それだけ?」


(カリス様の顔が近い……かっこいい//直視できない……)


「そ、それと……好きな人だから……」


 ……俺は思わず頭を抱えた。


 可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いなんだこの可愛い生き物!!


 ますます腹が立ってきた。


「ふーん……じゃあさ」


 ドサッ!


「ひぁっ、カリス様!//」


 カリス様が膝の上に私を乗せた!//


「カリス様!重いですよ!」


「……君が?小鳥のように軽いよ。それよりもほら、質問の続き」


「質問……」


「君が俺から逃げようとしたのは何故?」


 アリアのうなじから首筋にかけてを撫でる。


「……//」


「ねぇ、答えてよ」


 アリアの以前よりふっくらしてきた頬をむにむにしながら囁く。

 本当に答えてほしいわけではない。これは確認作業なのだ。アリアが俺のものだという確認……


(どうしよう、カリス様のこの感じ……逃げられない。このままカリス様に囚われて、私は何も考えられなくなって、嫌でも本音を引きずりだされて、私はそれがとても……)


 私にはそれがとても……心地良いのです。私は、おかしいのでしょうか?


「カリス様……」


「アリア……」


 唇が触れ合うほどの至近距離……ああダメです。


「……早く、キスしてしまうよ」


「言います、言いますからぁ」


「二人とも目の前で急にイチャイチャし始めないでよ!お兄様も変わったわね〜!見せつけちゃってさ。アリア、まだデザートが残ってるわよ」


 《《ハッ!!そうだ、今は食事中だった!!》》


 二人は同時に正気に戻った。


「あ、はい!」


「……悪かったな、カロン」


「いいえ〜?それじゃ、もう私は行くので!お二人でごゆっくり!アリア、デザートを用意してるからちゃんと食べるのよ」


「は、はい//」


「……アリア、食べさせてあげよう。口を開けて」


「お二人とも!まだ続ける気ですか!?片付けが一向に済まないので後は部屋でやってください!!」


 二人がイチャイチャを再開し、ついにミツキがキレた!!


 ……と同時にまたしても正気に戻る二人は口を揃えて謝るのだった。


「『すみませんでした!!』」


本編の方がいよいよシリアスなので耐えきれなくて番外編書いてしまいました。むっつりカリス様もいいなぁ。アリアちゃんは16か17歳って設定ですがその歳ってまだ子供だと思います?(聞くな)つっても異世界だからなぁ(頭抱え)


お疲れ様でした。ここまで読んで頂きありがとうございました。

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