表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第十一章 邂逅と再開

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/126

リディアの落とし物

リディアの前にカリスが立ちはだかり、アリアは何とか対峙を終えた。しかしアリアはリディアが何かを落とした事に気付く。


※カリス視点です。

「ひとまず帰ろう。アリア……歩けるか?」


「リディア様……あっ」


 アリアはリディアの持っていた銀の小瓶が足元に転がっているのを見つけた。


「これは……一体何かしら?カリス様が現れるまえにリディア様がこの小瓶を私に向けて何かしようとしていたの」


「何だと?……アリア、ちょっと見せて。何か入っているな」


 小瓶を少し振るうと中からチャポチャポと音がする。


「中に入っているのは何でしょう?香水でしょうか?」


 またアリアがおかしな勘違いをしている。これが香水なわけがない。

 俺は近づこうと顔を寄せるアリアを制した。


「……いや、これは……」


 小瓶の中身は硫酸だった。リディアはこれで何をしようとした?


 俺はゾッとした。まさか、リディアはこれをアリアに使おうとしたのか?


「カリス様……」


 アリアが心配そうに俺を覗き込む。


 アリアのこの美しい白い肌が焼け、アリアが苦痛で叫ぶ姿を想像するだに恐ろしい!


 ……もう何があっても、リディアとアリアを二人だけにするわけにはいかない。


(リディアはこれを、アリアに使おうとしたのか?いや、そうに違いない。そしてアリアが苦痛に悶える様を……)


 正直今のリディアならありえる。


 今の、理性を失ったリディアなら。


いや、まさかアリアの美しさに嫉妬したからってそこまでしないでしょ……汗 

まさかね。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ