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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第十一章 邂逅と再開

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初めての自分の意思

リディアと対峙したアリア。カリスをめぐり、リディアに一方的にあらぬ疑いをかけられるが……


※アリア視点です。

 カリス様を奪った?

 私が?

 カリス様を?


「泥棒!カリス様と私は強く思い合っていたのに。それを引き裂いたのはあなたでしょう!」


 グラリと視界が歪む。

 そんな、そんなこと……

 そんなことないわ。

 カリス様は……


「どうしてあなたばかりが愛されるの?いつもいつも……カリス様まで!カリス様は……いつも冬の氷のように壁を作られて、誰にも心を許すことはなかったのに。あなたの前ではすごく楽しそうで……」


 そうよ、カリス様は……


『アリア』


 名前を呼んでくださって


『いい子だね、アリア』


 私を褒めてくれて


『逃げないの?』


 時々少し意地悪になって


『アリア、君が好きだ』


 そして、私を好きになってくれた人。


「カリス様はそんな人じゃありません。ちゃんとぬくもりがあって、優しい人です!」


「なっ、何ですって……」


 この子、前に会った時とは違う?すぐに倒れて被害者ぶっていたけど。今日のアリアからはそんな印象を受けないわ。


 静かでも、確かで強い意思を感じる……


 あの儚げで虚弱で暗くて、学校でもいつも一人でいたアリアが!?


 そんなこと……そんなこと……


「そんなことは許さない!!あなたは一生日陰でコソコソ生きていればいいのよ!!」


 その瞬間、リディア様の手元で何かがきらりと光った。


 月の光を受けて、銀の小瓶が輝いていた。


(……っ!!)


 毒? それともーー。


アリアはずっと自分発信で自分の意見を言う事はありませんでしたが、今回カリス様の事で初めて意思表示ができました。この部分をずっと書きたかったんです!

成長したね!アリア。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


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