リディアからの手紙
舞踏会から数日、秋の空気を感じる頃……
※アリア視点です。
「奥様、奥様宛てに手紙が届いていますよ」
「え?私に?」
それからしばらくして、ある穏やかな日。窓の外では、晩秋の陽射しが柔らかく揺れていた。
紅葉しかけた蔦が、石壁をなでる風にかすかに鳴る。
「何かしら?」
見たことのない封蝋……薔薇の紋章??
「そちらはベルダンディ様の紋章ですね。旦那様宛てにしょっちゅう届いていたので覚えていますわ、でも何故旦那様宛てじゃなくて奥様に……?」
ミツキが不思議そうに言う。
「リディア様の?!」
手紙にはこうあった。
『アリア様
先日は取り乱してしまい、なんとお詫びを申し上げてよいか分かりません。
あのときの私の言葉は、すべて嫉妬ゆえの過ちでした。
あなたを傷つけてしまったことを、今になって悔いております。
ですが、どうしても一つだけお話ししたいことがあるのです。
あの方ーーカリス様の前では、とても口にできないことです。
今宵、湖畔の東屋にてお待ちしております。
月が昇る頃、灯を一つだけともしておきますから、どうか、それを目印にお越しくださいませ。
あなたと、心を通わせたかったのです。ほんのひとときで構いません。
必ず、お一人でおいでくださいね。
あなたを誤解したくない。
そして、あなたにも私を誤解してほしくないのです。
リディア・ベルダンディ』
ーーこれは……
み、短い!ほぼリディアの手紙で終わってしまったすみません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
本日も一日お疲れ様でした。あったかい牛丼をどうぞ〜(デン)




