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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第十章 リディア・ベルダンディ

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苦痛の海に沈めたい

リディアの罵倒にショックを受けたアリアは、カリスの腕の中で倒れてしまった。それを見たカリスがついにキレた。


※カリス視点です。

 カリス様が用意した海になら、私は喜んで飛び込みます。でもこの海は……ただただ苦しいだけです……


「……アリア!」


 アリアは俺の腕の中で、倒れてしまった。


 * * *


「ほほほ、まさかあのくらいでショックを受けて倒れるの?いい気味だわ!」


 リディア嬢の吐き捨てるような言葉にプツン、と俺の中で何かが切れた……


「……黙れ……」


 その瞬間、周囲のざわめきが刃物のように鋭く切り取られる。面白がって見ていた見物人も、カリスの雰囲気が変わったことで固唾を呑む。


「ん?」


 リディアはハッと息を呑んだ。カリスの周囲の空気が変わり、その空気に触れただけで殺されそうだった。声は凍てつくほどに低く、静かに響いた。


 冷たい嫌な風が吹き、カリスの血走った赤い瞳が真っ直ぐリディアを捕らえる。


 その視線はまるで氷の刃のように冷たく鋭く、リディアの目に刺さるかのようだった。


「……それ以上アリアを追い詰めるなら……俺はあなたを……」


 その瞬間、リディアの背筋を凍るような恐怖が撫でていった。


(なっ、何よ……カリス様は知らないからこの女の味方をするのだわ!この女は……悪女よ!いつも私の好きになる人は、気付いた時には必ずアリアに目を奪われている!!)


 リディアはそれでも、倒れたアリアを眺める事でカリスから受ける冷たい殺意の塊に耐えていた。


 やっとアリアを見つけたのよ……諦めないわ!諦めてやるものですか。もっとアリアの顔を苦痛で満たさないと私の気が収まらない!


すみませんめちゃくちゃ短かったです。

アリアが悪女って……リディアは何か違う思い込みをしているのでは??


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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