表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第九章 狂気の隙間

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/153

その声は鎖の音がする

カリスから静かな怒りを感じたアリアは戸惑い怯えるが……


※カリス視点です。

「……じゃあ、『これからは何があっても、カリス様のそばを離れない』って言ってみて」


「えっ」


 俺は口だけで笑みを作る。


「……言えるよね。アリアはいい子だから……」


(どうしよう、カリス様のこの感じ……私が逃げたからカリス様の何かのスイッチを押しちゃったの?)


 ドンッ!


 俺はアリアの背中に手を当てて壁に追いやり、逃げ道をなくす。アリアはびっくりした様子で、潤んだ瞳でこちらを見上げる。


(こういう時は逃げないのか)


「……早く。キスしてしまうよ」


「まっ、待って……言います。言いますから」


 その怯えた声さえ愛おしい。


 俺はアリアの髪を優しく撫で、その細い首に触れる。ぞくりとするほど柔らかい。


「これからは、何があっても……」


(でもまたランス様が現れたら?)


 アリアの言葉はそこで止まってしまった。どうやら"何があっても"の部分が引っかかるらしい。ランスが現れた時のことを考えているのか?


 大丈夫だよ。もしまたランスが現れたらその時はーー


(ーー俺が殺すから大丈夫だよ)


「ランスは俺がなんとかするから大丈夫だよ。安心して」


 アリアは俺の本音には気付かずホッとした様子で胸に手を当てた。


 可哀想に。俺に好かれたばっかりに……


 アリアはおそらく知らない。アリアを失わないためには、俺はどんな手段も厭わないことを。


「続きは?アリア……」


 俺はアリアの唇をなぞって続きを促す。


「……カリス様のそばを離れません……//」


「いい子だね。アリア……」


 グイッ!


「んっ……」


 拒む隙を与えず唇を奪う。


 深く、けれど優しく。呼吸さえ忘れてしまうほどに熱く、その熱で溶けてしまいそうに甘く……


「……ぷはっ」


 やっと唇を離した時、アリアの顔は真っ赤になっていた。俺は微笑んで、息を整えているアリアに囁きを落とす。


「……約束だよ。アリア」


「……はぁはぁ、はい……//」


 優しいのに、絶対抗えない。甘いのに、鎖の音がする声。


 * * *


(……もちろんです。カリス様……)


 私を、もっと褒めてください。

 私をもっと、支配して。


 見えない鎖で、縛り付けて…………



結局のところアリアもどこか壊れているのかな?

でもこういう愛の形も美しい……


最後まで読んで頂きありがとうございました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ