表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第一章 始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/124

豪華な食事

そうこうしているうちにどうやら夕食の準備ができたようだ。

「旦那様、ご夕食の準備ができました」


「ああ、すぐに行く」


 侍女にそう言い、カリス様は私に向かって微笑みを浮かべる。


「礼拝堂は、寒かったでしょう。足も固まっていたし……」


「えっ、あの……」


 私は先程の式の出来事を思い出して恥ずかしくなった。


「あの時は私、ただ緊張していて、すみませんでした//」


 カリス様が頭上で微笑んでいるのがわかった。


「いいえ、あのくらいのこと……それにあなたはまるで小鳥のように軽かったですよ」


「……//」


(……カリス様……こんなにお優しいのに、なぜ酷い噂が流れるのかしら……)


「いきましょうか」


 カリス様はこちらに背を向けて歩き出した。その大きな背が心強くもあり、同時に不思議な安心感を与えてくれる。


 侍女に夕食の間へ案内され、扉が重々しく開く。


「わぁ!」


 私は思わず声が出た。


 私が目を向けたそこには、長いテーブルの上に豪華な金の燭台がずらりと並んでおり、その炎がまるで舞踏会のように壁一面を照らしていた。

 白いクロスの上に並ぶ皿は、どれも色とりどりで、バターの良い香りが部屋いっぱいに広がっている。


 肉料理は厚く切られたローストビーフに濃い葡萄酒のソースがかけられていた。

 その隣には、香ばしく焼かれた鴨肉の皿。

 焼きたてのパンからは湯気が立ち上り、飾り切りされた果物が宝石のように皿を彩っている。


(こんなに豪華な食事は今まで出された事なかったわ)


「……?」


 カリス様が変な顔をしているのがわかって焦った。いけないいけない。侯爵様にとってこれは普通の食事だった……平常心を心がけなきゃ……


(でもどれもすごく美味しそう!)


「……??どうぞ、召し上がれ」


 カリス様に促され、私はカトラリーを手に取り、スープに口をつけた。


中途半端なところで終わってすみません。


ここまでお読みくださってありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ