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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第九章 狂気の隙間

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街への買い物

牛丼を食べ終わり、アリアとカリスは街へ向かう。そこで思わぬ人と遭遇した。


※アリア視点がメインです

 朝食後、カリスの自室にて。


「なぁアリア、この後買い物に行かないか?」


「……お買い物?カリス様と?素敵……」


 アリアは目をキラキラさせてこちらを見上げた。


 よかった。やはりアリアは笑っている方がいい……


 * * *


 買い物へ向かうため私たちが馬車に乗ると、カロンお姉様がお見送りに来てくれた。


「買い物?お兄様と一緒に?へぇ〜珍しい。買い物はいつも屋敷でしていたのに。アリアが変えたのかしら?アリアって何か、何でも望みを叶えてあげたくなる顔してるものねぇ〜」 


 ???


「……カロン余計なことを言うな」


「ヒィ〜!退散退散!」


「まったく……」


「カロンお姉様、私お土産を買って参りますね!」


「いっ、要らないわよそんなもの!楽しんでいらっしゃいな!」


 しばらく馬車を走らせていると、目的地が見えた。城下町はすでに活気付いていた。


 石畳の道はまだうっすらと朝露の光を煌めかせ、行き交う人々の喧騒が聞こえてきた。軒を連ねる路面店では、店主たちが開店準備に追われていた。

 果物を積んだ荷馬車が通り、爽やかな香りが風に乗って漂ってくる。


「わぁ!すごいすごい!私城下町って初めて来ます!」


「……そうなのか」


「あ、実家では……散歩はもちろん、買い物にも行けなかったものですから。上の兄姉たちは知りませんが」


(アリアは本当に実家に居場所がなかったのだな。だが、これからは俺が……)


 私がそう言うとカリス様が抱きしめてきた。カリス様ったら、みんなが見てるのに……//


「アリア……これからはどんな所でも行こう。アリアが行きたいところに」


 カリス様、私が街に出かけたこともないのを知ってて連れてきてくれたのかな……だったら嬉しいな。


「はい、嬉しいです!//」


 * * *


「やあやあ懐かしいな!誰かと思えば、カリスじゃないか!」


 聞き覚えのある、しかし非常に耳障りな声が聞こえてきた。


「……はぁ……ランスか……ここへ何しにきたんだ?」


 声の主は侯爵家の次男、ランス・レオンハルトだった。

牛丼回の後にカリス様の敵再登場!

なんでランスはここにいるんでしょうね。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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