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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第八章 カロン・ヴァレンティ

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ご飯食べてほっこり

急に泣き出したアリアに戸惑うカロン。果たしてアリアが泣いたその理由とは……


※カロン視点です

「ああ……お姉様……ぅッ、グスッ……」


「ええっ!?」


「……アリア」


「ち、ちょっと何!?なんで泣くのよ!?お兄様、かっこつけて『……アリア』とか言ってる場合じゃないのよ!アリア大丈夫?どこか怪我をして……」


 カリスがそっとカロンを制した。


「……アリア、アリア顔をあげて。何故泣いているの」


 カリスがアリアの涙を拭いながら聞く。


 こっ、この……隙あらば見せつけてくるわね!


「グス、ごめんなさい……私嬉しいんです……今まで私にこんな豪勢な食べ物を、しかも私のことを考えて作ってくれる人なんていなかった、から……」


 な、なーんだ……そういうことならいいわよ!……いや、よく考えたら良くないけど?!アリアの実家はどんだけアリアに冷たいのよ……


「カロンお姉様……ありがとうございます……」


「べっ、別に私はっ//アリアの顔色が悪いからこれで少しでも良くなればいいかな〜って思っただけで!は、早く食べなさいよ!冷めるわよ!!」


「はい!グスッ」


 アリアは小さなスプーンで牛丼を掬って口に運ぶ。牛丼なんて大きなスプーン使って食べてもいいのに!本当アリアって真面目ね……


「……ど、どう??」


「すごく美味しい……こんなの食べた事ないです……」


「そう!それはよかったわ!アリアこれと一緒に食べて。ニホンっていう国の、オコメを使っているのよ!これならパンより食べやすいし。これでこうして食べてみて」


 カロンは大きいスプーンに牛肉とご飯をいい感じにのせた。


「そっ、そんな……お行儀の悪い……」


「いいのよ!ここではお行儀なんか気にしないで!好きにしていいの!ねぇ?お兄様」


「……ああ。アリアのしたいようにすればいい」


「……では少しだけ……」


 ぱくっ!


 アリアは少しだけ口を大きく開いてスプーンの上に乗っていたご飯と牛肉を食べた!


「食べた!!どう?!アリア……」


「……す、す、す、す……」


 す?


「すごく美味しい!!こんなに美味しいものが存在していたなんて……カロンお姉様!ありがとう!」 

 アリアは目を潤ませてカロンを見た。どうやら本当に美味しかっただけのようだ。


「なんだ……また私何かやったかと思ったわよ。よかったわ。あ、全然よかったとか思ってないけどね!?//」


 でも本当に、こんな単純な食べ物が出されてない食事って……一体どんな食事を出されていたの?アリアは……


「あっ……あの……//もう少し食べてもいいですか?キュウドン?」


「あはは!キュウドンって……誰もそんな言い方しないわよ」


 なんか……ほっておけないわね。アリアって……(ほっこり)


 はっ!!


 べっ!!別にほっこりなんか全然してないんだけどね!!!!!!

カロン回、または牛丼回終了です。

アリアには是非お腹いっぱいになってほっこりしてほしいですね!

牛丼食べたい笑


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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