ご飯食べてほっこり
急に泣き出したアリアに戸惑うカロン。果たしてアリアが泣いたその理由とは……
※カロン視点です
「ああ……お姉様……ぅッ、グスッ……」
「ええっ!?」
「……アリア」
「ち、ちょっと何!?なんで泣くのよ!?お兄様、かっこつけて『……アリア』とか言ってる場合じゃないのよ!アリア大丈夫?どこか怪我をして……」
カリスがそっとカロンを制した。
「……アリア、アリア顔をあげて。何故泣いているの」
カリスがアリアの涙を拭いながら聞く。
こっ、この……隙あらば見せつけてくるわね!
「グス、ごめんなさい……私嬉しいんです……今まで私にこんな豪勢な食べ物を、しかも私のことを考えて作ってくれる人なんていなかった、から……」
な、なーんだ……そういうことならいいわよ!……いや、よく考えたら良くないけど?!アリアの実家はどんだけアリアに冷たいのよ……
「カロンお姉様……ありがとうございます……」
「べっ、別に私はっ//アリアの顔色が悪いからこれで少しでも良くなればいいかな〜って思っただけで!は、早く食べなさいよ!冷めるわよ!!」
「はい!グスッ」
アリアは小さなスプーンで牛丼を掬って口に運ぶ。牛丼なんて大きなスプーン使って食べてもいいのに!本当アリアって真面目ね……
「……ど、どう??」
「すごく美味しい……こんなの食べた事ないです……」
「そう!それはよかったわ!アリアこれと一緒に食べて。ニホンっていう国の、オコメを使っているのよ!これならパンより食べやすいし。これでこうして食べてみて」
カロンは大きいスプーンに牛肉とご飯をいい感じにのせた。
「そっ、そんな……お行儀の悪い……」
「いいのよ!ここではお行儀なんか気にしないで!好きにしていいの!ねぇ?お兄様」
「……ああ。アリアのしたいようにすればいい」
「……では少しだけ……」
ぱくっ!
アリアは少しだけ口を大きく開いてスプーンの上に乗っていたご飯と牛肉を食べた!
「食べた!!どう?!アリア……」
「……す、す、す、す……」
す?
「すごく美味しい!!こんなに美味しいものが存在していたなんて……カロンお姉様!ありがとう!」
アリアは目を潤ませてカロンを見た。どうやら本当に美味しかっただけのようだ。
「なんだ……また私何かやったかと思ったわよ。よかったわ。あ、全然よかったとか思ってないけどね!?//」
でも本当に、こんな単純な食べ物が出されてない食事って……一体どんな食事を出されていたの?アリアは……
「あっ……あの……//もう少し食べてもいいですか?キュウドン?」
「あはは!キュウドンって……誰もそんな言い方しないわよ」
なんか……ほっておけないわね。アリアって……(ほっこり)
はっ!!
べっ!!別にほっこりなんか全然してないんだけどね!!!!!!
カロン回、または牛丼回終了です。
アリアには是非お腹いっぱいになってほっこりしてほしいですね!
牛丼食べたい笑
最後まで読んで頂きありがとうございました。




