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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第七章 支配と依存

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こんな私が恥ずかしい

アリアは鏡に映る自分の服と、体の貧相さに恥ずかしさを覚えていた。そこへカリスの妹カロンが登場する。


※アリア視点です。

「アリア・ヴァレンティ!出てきなさい!」


 カロン様だわ……どうしよう、今は会いたくないわ……

 私多分カロン様には嫌われているみたいだし。それに……


【顔色は青白いし、今にも折れそうなくらい細くて……それにあの不気味な白い瞳!】


 ズキンッ!


 やめて……カリス様はそんなところが好きって言ってくれたの。悪く言わないで。

 やめて……この体がみっともないのは私が一番よく知ってるの。


 これ以上私を否定しないで……

 私はその場にうずくまってしまう。


「アリアの部屋の前で何をしている」


 ハッと顔を挙げる。


 カリス様の声……でも、硬くて冷たい声だわ。私に話しかける時と全然違う。


「お、お兄様!!カロンはただ……アリアに……ゴニョゴニョ……」


「なんだ?アリアに謝ろうとしたのか?」


「全然そんな事ありませんわよ!!ただちょっと……言いすぎたかなーって思っただけで//ぜ、全然謝ろうとかそういう事はないんだけどね!?」


「はぁ……そういう事なら直接本人に言え」


「だっ、だ、誰が言うもんですかーーーー!!」


 そう言ってカロン様が走り去っていく音が聞こえた。


 なんだったの……??


「……アリア?部屋の前で騒いですまない。開けるよ?」


「だっ、だめです!!今の私!すごく変な格好してるから!!」


「変な格好??」


 カリス様には見せられない!!

 私は咄嗟にクローゼットに逃げ込んだ。


(せめて、お出かけ用のドレスを一着でも持ってくればよかった……実家では着替える機会なんてほとんどなかったから結婚する際にも持ってこなかった……)


「アリア、隠れても無駄だぞ」


 カリス様が部屋に入ってる。だめだって言ったのに……


「それとも遊びたいのか?俺に見つけて欲しいのか」


 うっ……そうじゃないわカリス様。今のこの私を見て欲しくないだけなの。こんな普段着の私を見て欲しくないだけなの。


アリアは初めて人を好きになったことも相まって混乱しています。

生暖かい目で見守ってください。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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