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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第六章 カリスとアリア

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好きになってもいいんだ

ようやくカリスの言葉を復唱する事ができたアリアはカリスの告白に戸惑うが……


※アリア視点です。

 私はすぐ近くにあるカリス様の顔を見た。


「カリス様……」


 カリス様の顔をぺたぺたと触る。カリス様の顔、カリス様の黒髪、そしてカリス様の特徴的な、赤い瞳。


 暖炉の火のように暖かく、優しくて穏やかな……


 見つめられると、体温が自然と上がってしまう。


 ……この気持ちは何?


 私はまだ愛というものがどういう事かよくわからないけど……これだけはわかる。


 私もカリス様を形成している全てが愛おしい……


「私も……カリス様の事が、好きです……」


 すごく自然に口から出てきて、私の中でストンと納得ができた。


 私、カリス様が好きなんだ……


(私は誰かを好きになってもいいんだ)


 ど、どうしよう……自覚したら何か……この体制がすごく……恥ずかしくなってきた//


 私は今カリス様の足の上に体を乗せている状態で、カリス様は私を抱き寄せている状態で……


 チラッとカリス様を見る。


 カリス様がニコリと微笑む。かっ//かっこいい!!


 ど、どうしよう!好きって自覚するとカリス様がこんなにかっこいい!!いや前からずっとかっこよかったけど……

 私はまさか今までこんなかっこいい殿方とあんな……//


「どうした?アリア。もっと寄って」


「あっ……私……//」


「そのまま……もう少しこのままでいさせて。アリアの体温が心地良いんだ。君は、見かけは氷のように冷たいのに体温が高いから」


 そう言ってカリス様が私の体に身を寄せてきた。

 自然にカリス様の背中に手が回る。


 だけど。カリス様の背中……大きくて腕が回らないや。


 私はそのままカリス様の首元に顔を埋めた。


 不思議……


 ずっと空虚(からっぽ)だった私の寂しい心。ずっと、永遠にこのままだと思っていた。でも私はカリス様の事が好き……


 それだけでこんなにも、暖かく心が満たされていく……


 涙はいつのまにか引っ込んで、代わりに暖かい感覚が溢れてきていた……


晴れて両思いだね!よかったねアリア……とはならないんだけど何故??この二人、どうも危なっかしい。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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