どうしてそんなに優しいの
カリスの腕に捕まったアリア。カリスがアリアの耳元で優しく呟く言葉は……
※カリス視点です
俺は今度はアリアの可愛い耳に口付けた。
「やめっ……//」
「……じゃあどうして俺から逃げたの?答えないと次は反対側に同じ事するよ」
「そ、それは……//」
「ん?」
「私なんか……が、カリス様のおそばにいちゃ、いけないと思って」
「……」
「私、白くて……不気味だか」
次の瞬間、俺はアリアの反対側の耳に口付けた。
「……んッ」
「……そうじゃないだろ。ちゃんと言えるまで続けるから」
「えっ、あっあの……」
「何」
(ちゃんと言えるまでって何?私何か間違えてるの??)
「ちゃんと言えるまでって……」
「正解が出るまでってことだよ。今は間違えたから減点」
「減点……?耳にキスすることが?」
「……耳にキスは嫌じゃなかったのか?」
「ッ!!嫌です!どこでも嫌!」
(これ以上カリス様に迷惑かけたくないもの!!)
「……じゃあ俺が今から言う言葉をそのまま言ってみて」
「ぅ……わかりました……」
(私が間違えてるから、正解を言ってくれるのかな?カリス様……こんな時でも優しい)
「私は綺麗。美しい。中でもこの白い瞳は特に美しい」
(……え……何この)
「アリア、繰り返さないと」
「そ……そんな」
(そんな事言えない!この白い瞳が美しいだなんて!母から否定され、嫌悪されてきたこの瞳を今更美しいだなんて……)
俺は言うか言わないか迷っているアリアの耳に唇を落とす。
「まっ、待ってくださ」
「遅い」
「〜〜〜〜ッ//」
(どうしよう、カリス様本気だ。いつもはやめてって言ったらやめてくれるのに……)
「どうしても言わなきゃダメ?」
「だめ」
俺はアリアの目を見つめて言い放つ。決して離さない。
「うっ……わ、私は……//」
(カリス様、顔近い……//恥ずかしい)
「私は……?」
「私……は、綺麗……」
俺は恥ずかしがっているアリアを横目に、その可愛い唇を指でなぞる。
「……続きは?」
「私は、う、美しい……」
唇をなぞって続きを促す。
「……カリス様……」
「早く。キスしてしまうよ」
「……な、なかでも、このしろい……ひとみは……」
記憶が蘇る。
【あなたのその真っ白な瞳、白髪に近い銀髪!見るだけで呪われそう!】
「アリア」
呼ばれてハッとする。カリス様の声……こんなにはっきりと聞こえるのに……
どうしてこんなにも遠いの……?
カリス様大暴走セカンド汗
アリアちゃんはどこかズレてるんだよね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




