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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第六章 カリスとアリア

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カリスの妹

アリアとカリスは早速中庭でお茶を嗜んでいた。そこへカリスの妹のカロンが登場する。


※三人称です。

 ヴァレンティ侯爵家の中庭は、午後の陽を受けて穏やかに輝いていた。


 白いテーブルクロスが風にそよぎ、銀のポットに注がれた紅茶からはほんのりと甘い香りが漂う。


 中庭のガゼボの中でカリスとアリアが一緒にお茶を嗜んでいた時ーー


 ある馬車が屋敷の前に止まった。馬車から出て、日差しの中現れたのはカリスによく似た長い黒髪と、黒い瞳、緑色のドレスを翻しーー


「カリス・ヴァレンティ!!」


 呼ばれたカリスが声のした方へと振り向いた。


「ヴァレンティ家の愛しのカロンがただいま戻りましたわ」


 まるで舞台の主役が幕を開けるかのように。カロンという女性は自信たっぷりの足取りで、カリスたちのいる中庭へと歩いて行った。


「ご機嫌よう、カリスお兄様」


「……カロン、どうしてここに」


「あらご挨拶ね!唯一の肉親のご帰還だと言うのに!!お兄様が結婚したと聞いて急遽帰ってきたのよ!」


 はぁーっとカリスは長いため息を吐いた。


「アリア、紹介しよう。こちらカロン・ヴァレンティ。俺の妹だ。カロン、俺の妻アリア・ヴァレンティだ」


「ぶはっ!!『俺の妻』ですって!"氷の侯爵様"が聞いて呆れるわ!」


 カロンは何がおかしいのか、扇子(おうぎ)で口元を抑えながらクスクスと笑った。


 アリアは突然目の前に出てきたカロンに驚いて目を丸くしていたが、すぐに切り替えて礼儀正しく挨拶をした。


「ご機嫌よう。カロン様。私はアリアです」


 そのふわふわした微笑みに、カロンは一瞬顔を顰めた。


何やら悪役令嬢そのものって感じの妹ですねカリス様。何もないといいですが……


すみません今回短めでした。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ご感想お待ちしております。

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