表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第五章 暗い影

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/137

優しいカリス様

晩餐会を終え、カリスの自室にいた二人。カリスはアリアのズレた発言に若干イラつき、ランスのことを持ち出しアリアを詰めるが……


※前半部分は前回と被ります。

※カリス視点です。

「……逃げないの?」


「ッ……ん」


 俺はアリアの唇に触れ、そのまま唇を重ねた。

 先程まで(くすぶ)っていた思いが解けていく……


 ああ、アリア……


 何をしているんだ。俺は。


「……ごめん。こんな事言いたくないのに。俺は……」


 正気に戻った俺はパッとアリアから距離をとる。


「……」


 アリアはただ黙って俺の目を見ていた。


「君を守れなかった俺への苛立ちを、つい君にぶつけてしまった。責めるべきは俺だ……ごめん」


「カリス様、いいえ。私もカリス様が……」


「俺が、何……?」


「カリス様が怒ってくださって、嬉しかった//」


「……ッ!」


 また君はそんな事を言って……どこまでも俺を……


「カリス様?」


「……あぁ、クソッ……」


 こっちは君を傷つけたくなくて必死なのに、何故君は俺を煽るような事ばっかり……


「アリア」


「はい!カリス様!」


「……〜〜〜〜」


 俺は頭を抱えた。アリアはこんなにも俺を信用している。いや信じきっている。


 俺はアリアを傷つける事はないと。


 優しいカリス様は(アリア)に手も足も出ないだろうと。


 アリアを見ると、赤くなった頬を両手で押さえている。


 俺はその様子を見て軽く微笑んだ。


 ああ、わかったよ。

 降参だーー俺はアリアには敵わない。


 でもアリア。君はひとつだけ誤解している。

 

 いくら優しいカリス様でも……手も足も出ないわけじゃないんだよ。そのことを分かってる?アリア。

 微笑みの裏で黒い思いがまた芽生え始める。もしまた君に近づき、狙う人間がいたらその時はーー


 俺は、俺自身。何をしでかすかわからない……


アリア、恐ろしい子!カリス様も恐ろしい!汗


すみません短めでした!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ