そこまでだ。ランス
カリスとはぐれて迷子になってしまったアリア。そこへランスが現れて……
※前半前の話と一部被る部分があります。
※アリア視点です
【紹介しよう。アリア・ヴァレンティ。俺の妻だ】
そう言えばカリス様、私の事"妻"って呼んでくれた……
私は先程のカリス様を思い出して思わず顔を綻ばせた。頬に熱が上がっていくのがわかる。カリス様……かっこよかったな……//
「……君今どういう顔してるかわかってる?」
ランス様の声が聞こえて思わずハッとする。
「……顔?」
「……ああ、すごく……色っぽい顔だ」
その時ランス様が私の頬に触れようとしてきた。私はゾッとして思わずその手を振り払ってしまった。
「……おや、残念。もう少しでキスできたのに」
「えっ……」
ランス様が再び私の髪に手を伸ばしてきた。
「……ゃっ……」
「そこまでだ。ランス」
……っ!この声!
「……残念……王子様の登場か」
「ふん……全く油断も隙もないな、お前は」
カリス様!!
「おっと」
私は何も言わずカリス様の胸に飛び込んだ。カリス様……カリス様!!
(大丈夫か?アリア……)
カリス様が小声で私を心配する声が聞こえる。
この声……安心する。
ぎゅっ!!
私は何も答えられないで、ただ震えていた。怖かった。ランス様の瞳が。まるで獣みたいで……
カリス様以外の人に、見られたくない。
何故かそう思った。もう二度とカリス様から離れないわ……
カリス様の登場の仕方まさにヒーローって感じですね。ランスは距離感バグってる上にちょっと気持ち悪いですね汗
すみませんちょっと今回短めでした!
最後まで読んで頂きありがとうございました。




