表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第三章 あまりに甘いキス

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/124

初めての贈り物

新しい朝を迎え、カリスと一緒に朝食をとり始めたアリアはカリスに提案をする。


※カリス視点です。

「……ほら、冷める前に食べよう」


「……はい、カリス様」


 アリアが照れながらスプーンを手に取る。その横顔を見ながら、俺は静かに息を吐いた。


「あ、あの……カリス様。お願いしたいことがあるんです……」


 アリアが食事の手を止めて、モジモジと指を胸の前で動かす。


「……私カリス様と、お揃いのものが欲しいです……」


「お揃いのもの?」


「はい、カリス様がお仕事でいない時……お揃いのものがあればきっと、一緒にいると思えるから……」


 俺は頭を抱えた。いちいち可愛いな!!アリアは!よし、お揃いにしよう!


「……指輪は結婚式に交換したものがあるが……他に何かあるかな」


 俺は俺と同じように考え込んでいるアリアの髪の毛を見る。


(アリアの銀色の髪の毛……)


「なぁ、アリア」


「はい。何でしょう?」


「俺がアリアに贈るのではダメか?例えば髪飾りとか……」


「えっ、カリス様からの……贈り物……?」


(どうしよう、嬉しい……私贈り物なんて初めてもらうわ。しかもカリス様から)


「はい、カリス様」


 アリアは机の上に投げ出していた俺の手に、そっと自分の手を重ねてきた。


「嬉しいです……」


「……ッ!!//」


 こちらを見上げるその白い瞳が、朝日に照らされてキラキラと輝いていた。

 なんと美しい……


 二人はもうお互いに食事には手を付けず、話す事も忘れて時間の許す限り見つめあっていた。


 * * *


 一方ーー


「……ねぇあのお二人って、いつのまにあんな仲良くなったのかしら?」


「結婚された当初はお二人ともよそよそしかったのに」


「見て!滅多に笑わないカリス様が微笑んでらっしゃるわ!あんなに優しい表情で……」


「明日は嵐が来るわね!」


 などと侍女たちが耳打ちし合っていることも知らずに。

アリアは贈り物など受け取ったことがないので誰かに物をもらうという発想はなかったみたいですね!

この調子でどんどんカリス様から贈り物をもらっていけばいいと思うよ!()


少し短めでした。すみません!


最後まで読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ