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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第三章 あまりに甘いキス

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二人の新しい朝

黒い森の中で、二人は新しい朝を迎える。これから先どんなことがあっても、二人で一緒に乗り越えると誓いながら。


※前半少し前回と被るシーンがあります

※カリス視点です


 アリアが焦ってベッドから転げそうになった。


「もったいないからです!!せっかくのカリス様とのお出かけだったのに!もっと一緒にいたかったのに……//」


 その理由を聞いて俺は思わず笑ってしまう。


「ふは、はっはっは!面白いな君は!」


「え……何か面白いこと言いましたか?私?」


「いや、可愛いなと思っただけだよ」


「かっ//かわっ……」


 昨日はあんなに思い詰めて俺の腕の中で泣いていたのに、今は俺との時間がもったいないときた。まったく、予想外で、面白くて、可愛い子だ。


「では、今からやり直そう。アリア」


「……!カリス様!今私のこと名前で……」


 言われて気付いた。いつのまにか俺は素の自分で話している。今までこんなことはなかったのに。


 他人に自ら心を(さら)け出すことなど……


 でもこの子なら、アリアになら自分を曝け出してもいいと思える。


「……アリアが俺を変えたのかもな。不思議な子だ」


「えっ?……カリス様、それってどういう……」


「まぁ、まずは美味しい朝食が先か」


 俺はアリアの言葉を遮ってアリアの手を引いた。理由を聞かれるのが怖かったのではない。ただ単に照れ臭かったのだ。


「でっ、でもカリス様……」


「アリア、新しい朝だよ」


 もう過去は振り返らない。これからは二人で思い出を作ると決めたのだから……


 俺がそう言うと、アリアの顔がパッと明るくなる。


「ええ!カリス様!!」


 アリアは嬉しそうに顔を綻ばせ、俺の腕に飛び込んできた。


「カリス様、ありがとうございます……」


 俺は腕の中のアリアを抱きしめた。もう二度とこの娘を悲しませないと誓いながら。


 窓の外で朝露が光るのが見えた。新しい朝が始まる。

 俺たち二人にとっての「新しい朝」だ。


夜が明けて、二人の朝が始まります。

それはきっと光と希望に満ちていることでしょう!

相変わらず亀の(あゆみ)な二人だぜ!(汗)


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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