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赤い侯爵と白い花嫁  作者: 杉野みそら
第三章 あまりに甘いキス

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二人の夜明け

※カリス視点です。

「……ん?」


 鳥の声が聞こえた。

 遠くで、一番星の名残が白む空へと溶けていく。


「……寝てしまったのか?」


 俺はどうやらあのまま寝てしまったらしい。

 

 窓の外から差し込む柔らかな光が、部屋を金色に染めていく。焚き火の名残のぬくもりが、まだ微かに漂っている。


 アリアは俺の服の端を掴みながら俺の胸の上でぐっすり寝ていた。


(相変わらず軽いな……屋敷に戻ったら、すぐに朝食の用意をさせよう。うんと栄養がつくものを)


 アリアの白銀の髪が朝日を受けて光る。


 銀糸が黄金に変わって、まるで夜の闇を抜けた精霊のようだ。美しい……

 泣き腫らした瞼はまだ少し赤い。けれど、唇には穏やかな笑みが浮かんでいた。


(アリアも、ぐっすり眠れたのだろうか?たしか森が楽しみであまり眠れなかったと言っていたからな……)


 俺はアリアの寝顔を見る。相変わらず可愛い……まるで天使だ。


 そっと天使の白銀の髪を撫でる。指が頬に触れる。

 柔らかくてすべすべだ……ずっと触っていたい。


 俺がずっと触っていたからか、アリアが微かに身じろぎをし、俺の手に頬を擦り付ける。突然のその仕草に驚き、胸が高鳴る。


「……このッ……//わざとか?それとも寝ぼけているのか?」


 こんなことされたら、手が離せなくなるだろ……アリア。


「うーん……あ、カリス様……?」


「……おはよう、アリア」


「おはようございます。あれ?私……」


「昨日泣き疲れてそのままここで寝てしまったんだよ。よく眠れたかい?」


「えっ!まさかあのまま!?」


 アリアはベッドから転げ落ちんばかりの勢いで飛び起きた。


「アリア危ない。何故そんなに驚く?」


「もったいないからです!!せっかくのカリス様とのお出かけだったのに!もっと一緒にいたかったのに……//」


 アリアが焦ったように言うのを俺は間抜けな顔で見ていたと思う。


「ふは、はっはっは!面白いな君は!」


「え……何か面白いこと言いましたか?私?」


「いや、可愛いなと思っただけだよ」


「かっ//かわっ……」


 昨日はあんなに思い詰めて俺の腕の中で泣いていたのに、今は俺との時間がもったいないときた。まったく、予想外で、面白くて、可愛い子だ。


カリス様の胸の上で寝るアリア!全く体格差ってのはこれだからいいですね!泣(?)


また中途半端なところで終わってすみません。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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